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「中邑真輔またも王座戴冠ならず」とジンダー・マハルのWWE内幕インタビュー

 9月16日のWWE日本(大阪)公演で、中邑真輔はWWE王者ジンダー・マハルに再度挑戦し、またもマハル部下のシン・ブラザーズの乱入により王座戴冠を逃した。

 私は中邑がいずれ(たとえ短期間にしても)WWE王者になることをあまり疑ってはいないが、WWEも「気を持たせる」ものである。

 しかし、今年8月20日(日本時間8月21日)のWWE「サマースラム」での初挑戦からたった1ヶ月未満での王座戦リターンマッチ、しかもいずれも乱入で敗北という“格を落とさない”負け方をしている点、中邑の評価が日本人としてWWE史上最高であることはほとんど疑いない。

 そして9月12日(日本時間13日)のメイ・ヤング・クラシック・トーナメント(WWEが初開催する女子トーナメント戦)では、あのカイリ・セイン(宝城カイリ)が見事優勝を遂げた。

 決勝戦の相手はシェイナ・ベイズラー。彼女も他の選手も、全てあのダイビング・エルボードロップで仕留めている。

 まさにスターダムの景色そのものであったのだが、しかし宝城カイリがWWEでトリプルHに手を挙げてもらうなんて、たった2~3年前に予言者が予言していたらさんざんバカにされていただろう。

 げに動きの速きはプロレス界、である。



 ところで二度に渡って中邑を退けたWWE王者ジンダー・マハルが今年8月18日に受けたインタビューが、WWE日本版公式サイトに無料公開されている。

(⇒ WWE公式サイト2017年9月15日記事:【モバイル】WWE公式サイト ジンダー・マハル選手 独占インタビュー無料公開)


 その内容は衝撃的と言えば衝撃的で、WWEの試合は結末が決められていること、ただし「試合の途中で“やっぱり変えた。負けてくれ”と言われることもあるということが、非常にアッケラカンと語られている。

 しかしそれでいて、


「中邑との試合は本当に楽しみだ。

 じつは先日、彼の新日本プロレス時代の映像も見てみたんだけど、WWEに来てからの試合とは結構スタイルが違うなと感じたんだ。

 彼が隠し持っている武器として備えておく必要があると思う。

 まあ、動きが素早くて打撃が正確なのは、新日本時代も今も変わらないから、どっちにしろ手強い相手だよ。

 だが、中邑の強い打撃を受ける体は作ってある。全部受けきる覚悟もできてるよ。むしろ逆に、彼のほうが俺を甘く見ている部分はあるんじゃないか?」



 とも並行して語っているのだから、プロレスというのはつくづく奥深いというか――

 一般人ならワケのわからないものだと感じるだろうことは、つくづく思う。


 中邑もカイリ・セインもASUKAもヒデオ・イタミも、プロレスの内幕がこんなに明るく語られることのない日本から離れ、こういう世界で生きているのである。

 若干大袈裟に受け取るとすればこの「無料公開」インタビュー、日本のプロレス(及び日本のプロレスファン)への、WWEからの挑戦・挑発と取れないこともない。


(しかしそれにしても、WWEが公式に公開するインタビューなのだから当然と言えばそれまでだが――

 ジンダー・マハルの好漢ぶり・イイ人ぶりが如実に感じられるインタビューである。)


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アントニオ猪木、訪朝から帰国&10.21生前葬を表明

 参議院議員のアントニオ猪木(74歳)が、32回目の北朝鮮訪問から帰国した。

 そして2000年前後のプロレスファンにとってはお馴染みのものであった、「羽田空港でのインタビュー」を開催した。

(それにしても32回である。朝鮮総連とかの関係者は別として、日本で一番北朝鮮へ行っている人ではないか。

 まさに北朝鮮渡航のプロである。)



 彼が北朝鮮で会った朝鮮労働党の副委員長リ・スヨンとの会談内容はどうでもよくて――

(イ・スヨンは「アメリカや国際社会が我々に圧力をかけ続ける限り、我々はさらに核開発を続けます」と語ったというが、そりゃそう語るだろう。)

 
 プロレスファンにとってそんなことよりはるかに重要なのは、猪木が10月21日に両国国技館で自身の「生前葬」を行う、と発表したことだ。

(⇒ デイリースポーツ2017年9月11日記事:猪木氏 まさかの発言「俺も元気がなくなってきてる」 10・21生前葬開催へ)


 なお、イ・スヨンにも「そこに是非きてくださいよ」と話題を振ったものの、「生前葬の文化が北朝鮮にはなく、あまり理解してもらえなかった」らしい。

 これはクスッと笑うところだろうが、それはそんなこと言われても「そうすか」としか答えようがなかろう。


 きっと猪木は北朝鮮でも、「しばしばヘンな話を振る人」「何て答えればいいかわからないことを言ってくる人」と、若干警戒されてはいるのだろう……


 それはともかく猪木は、「俺もだいぶ元気がなくなってきた」「体も弱って、息切れもきつくなってきた」と気弱な言葉を発している。

 猪木がマスコミに囲まれて空港から歩いて出るシーンも映像で見たが、あれは確かに老人の覚束ない足取りだった。

 もちろん猪木はもう、74歳――

 大日本プロレスのグレート小鹿が75歳で今なお現役レスラー(流血戦すらやっている)であることを思えば「まだまだ」とも思えるが、普通は老衰して当然の年頃である。


 しかし「猪木が生前葬を行う」と聞いたとき、反射的に思い出したのは……

 原田久仁信の漫画単行本『プロレス地獄変』(宝島社)所収の「ゴマシオ百年の孤独」、“故・内外タイムス新聞葬”の一節であった。


20170911ゴマシオ百年の孤独



 老舗夕刊紙・内外タイムスは経営不振に陥り、創刊60周年に当たる2009年の9月2日付けで「リアルスポーツ」に紙名変更した。

 その格闘技部門責任編集者長となったのが、あの“ゴマシオ”こと永島勝司氏である。

 紙名変更前の6月1日、“前代未聞”の“故・内外タイムス新聞葬”が開かれた。

 それにはもちろんアントニオ猪木や、田代まさしらが参加していた。

 あの漫画を読んだ人なら誰でも思うに違いないが――

 ひょっとして猪木は、この新聞葬にインスピレーションを得て(憶えていて)自分の生前葬をやろうと決めたのかもしれない。



 そしてもう一つ、“猪木本”を読んできた人で誰もが思うだろうことは――

 やはり猪木は、生きているうちに「盛大な自分の葬儀」を見たい。

 大勢にのぼるだろう参列者を見て、どんなに自分が主役であるか目立っているかを何度でも確認したい。

 そういう気持ちで動いているんだろうなあ、ということである。

(これが必ずしも悪口でないということは、いささかでも猪木を知っているプロレスファンでなければ到底理解できないだろう。)



 この生前葬、おそらくは前田日明も行くのだろう。(高田延彦は、たぶん行かない。)

 前田も内心では「猪木さんにも困ったもん、でもああいう人」と思いながら参列するのが、ほとんど目に見えるようである。



 果たしてこの生前葬がどのように/どれほどに報道されるものなのか……

 サムライTVは「バトルメン」の中で放送するに違いないが、しかし地上波テレビや新聞紙上でチラリとでも流されることは、あまり期待できない気がする――

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高山善廣「再起不能」の発表-鈴木みのるの涙と高田延彦の名

 9月4日、ついに高山善廣の病状が発表された。

 後楽園ホール展示会場で行われた会見に出席したのは、

 石原 真(高山のマネージャー)

 鈴木 みのる(有志代表)

 高木 三四郎(DDT社長。高山は5月4日のDDT大阪・豊中大会で負傷した)

 の3名。


 高山はICU(集中治療室)からHCU(準集中治療室)に移り、自分で呼吸できはするが、肩から下の感覚が戻っていない。

 結論として病名は頸髄(けいずい)完全損傷で、医師から「現状では、回復の見込みはない」と言われている。

 あの高山本人さえ絶望を口にしていたが、少しでも望みを持ってリハビリを行っているとのこと――


 正直、近年の高山のコンディションは、お世辞にも素晴らしいとは言えないものだった。

 見るからに腹は緩み、それほどトレーニングを行なっていないことは、素人にも明らかにわかるほどだった。

 しかしそれでも意外なのは、彼の大怪我(怪我と言うにはあまりに重大だが)の原因が、例の頭から落とす技を食らったとかエベレストジャーマンを失敗したとかでなく、「自分から回転エビ固めをかけるときに頭から落ちた」というものであることだ。

 まさかそんなことで全身麻痺になってしまうとは、つくづくプロレスとは恐ろしいものである。

 そしてまた、いかに高山の体にダメージが蓄積されていたか、今更ながら慄然たるものがある。



 高山善廣といえば誰もが思い出すのが「トップロープを一またぎ」の入場と、「プロレス界の帝王」という異名である。

 しかし何より有名なのは、あのドン・フライとの伝説的な殴り合いの試合だろう。

 2002年6月23日の総合格闘技大会『PRIDE21』(さいたまスーパーアリーナ)のメインイベント(!)、高山vsドン・フライは、PRIDE史上はおろか世界格闘技史上における一つの金字塔のような扱いを受けている。

 MMA技術なんてクソ喰らえと言わんばかりの拳の大打撃戦で高山の顔は無残に腫れ上がり、フライの軍門に降った。

 しかし、この日の大会の沈滞した雰囲気はこれで一気に吹き飛び、負けた高山は工業の救世主となるとともに一挙に「プロレス界の帝王」と呼ばれるようになった。

(この、負けたのに帝王と呼ばれるというところなど、まさにプロレスラーの真骨頂である。)

 以後高山は、「プロレス界の救世主」と呼ぶのは言い過ぎかもしれないが、それに近い活躍をあらゆるプロレス団体で見せるようになる。

 2000年代前半の日本マット界は、負けたことで大いなる“格”を手に入れた「高山善廣の時代」だったと言っていいほどかもしれない。

 その高山が「半身不随」(これでも非常にどぎつい言葉だが)以上の「全身麻痺」という形でプロレスラー人生にピリオドを打つ(さすがに、もうリング復帰は無理だろう)ことになろうとは、誰が予想しただろうか……

 やはり高山は、三沢光晴の死、小橋建太の引退を経て、自らももう少し早く引退すべきだったと悔やまれてならない。

 しかし「もうちょっと行ける」と思う気持ちは、人間なら誰しもわかる気持ちである。

 せめて首から下の感覚が戻り、車椅子生活だけでもできるようになれば、と願う。


 なお、病状発表会見に有志代表として出席した鈴木みのるは、日頃のキャラを捨てて涙ながらに「力を貸してください」と訴えた。

 そして近年、現役プロレスラーの口から絶えて聞くことのなかった人物の名まで出したという。



「命を懸けて闘った自分の親友です。

 今さらこんな『バカヤロー』って人のことをぶっ飛ばしている、

 こんなクソヤローが何を言っても皆さんに響かないと思いますが、

 俺なんかどうでもいいので、ぜひ高山善廣に、勇気をたくさんもらったと思うので、ぜひ皆さん力を貸してください。

 それと彼は言いませんが、UWFの大先輩の前田日明さん、彼の一番最初の師匠である高田延彦さん、力を貸してください。よろしくお願いします」




 前田日明はともかく、高田延彦――

 これほど「UWF本」が氾濫する昨今の中、元選手陣の中でただ一人、UWFについてのインタビューを一切受けない高田延彦。

 それはまるで、UWFが彼にとっては思い出したくない“黒歴史”であったかのようにさえ感じられる。


 実際、高田に面と向かって「UWF」と口にするのは、テレビ局員やテレビタレントにとっても禁断のタブーなのではないだろうか。

 しかも鈴木みのるは、よりによって前田日明と高田延彦の名を並べて(続けて)涙ながらに口にしている。

 前田と高田の因縁がプロレス界で最もリアルで深刻なもの(だろう)ということは、ちょっと前田のインタビューを読んだことのあるプロレスファンなら、誰でも知っていることだ。


 現役プロレスラー、しかも同じUWFに所属していた鈴木みのるらが、(個別の雑誌インタビューはともかくとして)こういう公の場で映像の残るところで二人の名を並べて出した――

 というのは、よほどの覚悟……というか、やむにやまれぬ心情があったのだと思わずにはいられない。

 
 ただ、果たして前田と高田に力を貸してくださいというのは、具体的にどういうことをして欲しいというのか――

 それはまだ、当の二人の動きを見てみないことにはわからない。



 
 なおDDTでは、高山を支援する「TAKAYAMANIA(タカヤマニア)」を立ち上げ、

●各団体に呼びかけ、各試合会場に募金箱の設置と応援グッズの販売

●高山プロデュースによるプロレス興行などを行う

 ことを併せて発表した。

 その収益は、全て高山の治療費に充てられるという。

(むろん生命維持装置に繋がれての治療には、毎日莫大な費用がかかるはずだ。

 加えて、おそらくプロレスラーなので、生命保険・入院保険にも入れてはいない。) 
 

 高山善廣は、「プロレス界の帝王」というのはもはや言い過ぎにしても、「プロレス界の(暗黒期を支えた)功労者」であったことは疑いない。

 募金の振込先は、次のとおりである。


【銀行振込】

東京三菱UFJ銀行 代々木上原支店

店番号  137

口座番号 普通預金0057767

口座名義 株式会社高山堂 カ)タカヤマドウ 


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全日本8.27両国大会、宮原健斗の三冠返り咲きと諏訪魔vs小島聡の不可解

 サムライTVで、8.27全日本プロレス創立45周年記念大会(両国国技館)の生中継を少しだけ見た。

(最近は他のことで忙しいのだ。)

 しかし今の全日本、ダークマッチながら女子プロレス、しかもアクトレスガールズの試合をビッグマッチでやるようになったのである。

 ジャイアント馬場が生きていればどう思ったろう、などと非難めかして言うつもりは全くないが、時代はやはり変わるものだ。


 これも全日本が、プロレス界を二分していたかつての超大国ではなく、いわば「普通のプロレス団体」に変貌したことの表れだろう。

 全日本は新日本より大日本・DDTの方に近づいており、それは必ずしも悪いことではない。(環境への適応である。)


 メインイベントの三冠ヘビー級選手権試合は、全王者・宮原健斗が“インディー王者”石川修司を破り、3ヶ月ぶりに王座を奪回した。

 石川修司の三冠王者時代はわずか3ヶ月(5月21日~8月27日)だったのだが、しかし短命政権ながら充分に「強い王者」のイメージを残したと思う。

 そして宮原健斗のメインイベント勝利後のパフォーマンスが復活したのだが……

 どうも彼、ますます「全日本の棚橋弘至」に見えてくるようになった。

(もっと正確に言えば、棚橋弘至とKENSOが混ざったようなパフォーマンスだ。)


 やはり全日本は、宮原健斗に期待と重責を賭けようとしているようである。

 それはまるで、新日本を暗黒時代から抜け出させた功労者である棚橋弘至の再来を狙っているかのように思える。


 少し前まで言われていた“諏訪魔全日本”というフレーズは聞かれなくなり、結局諏訪魔は全日本の象徴になることなく、宮原に抜かれてしまったように見える。

(そして宮原と棚橋は、それほど大きな肉体を持っていないことで共通している。)


 さて、その諏訪魔と“因縁の相手”である小島聡が戦ったセミファイナルだが――

 なんとなんと、諏訪魔が負けてしまったのである。


 この試合、誰がどう考えても諏訪魔が勝つはずであった。

 諏訪魔が勝って当然であり、それゆえにプロレスファンの興味度は低いはずの試合だった。

 なにせ小島はつい先日まで行われていた新日本のG1クライマックスで、1勝8敗という絶望的な成績だった選手である。


 これで諏訪魔が負けたらどうすんの? もう終わりじゃない!

 ――と、誰もが思っていたはずである。

 結果その予想は、完全に裏切られた形になる。

 もちろん敗因は試合開始前のジョー・ドーリングによる乱入で諏訪魔が痛めつけられたことにあるが――

 それは諏訪魔を「合理的に」負かすための仕掛けであるということぐらい、ちょっと年数の長いプロレスファンなら容易に感づく(理解する)ことのはずである。

 全日本プロレスも、それくらいのことは当然わかっているはずである。


 なのにあえて、こんな仕掛けをするとは……

 しかも試合自体、何ともショボいというか低空飛行の内容というか、最後に小島のラリアットを諏訪魔が返せず負けたとき、会場からは「えー―――!?」という声が飛んできたのも無理からぬ話だ。

 いったい諏訪魔は、どこに行くことになるのだろう。

 全日本は、諏訪魔をどうしようとしているのだろう。

 この試合はいわば、“衝撃度のない”謎試合である……

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男色ディーノのDDT全権掌握と「過去の成功体験」

 サムライTVの生中継で、DDT8月20日・両国国技館大会(両国ピーターパン)を見た。

 その放送時間は6時間を超え、先月の大日本プロレス「両極譚」の4時間半を上回るロング興行だった。

(⇒2017年7月18日記事:大日本7.17両極譚短感-植木崇行の惨敗は大日本躍進の証?)


 DDTのビッグマッチがこうまで長くなるのは、やはりDDTが「お祭り系プロレス」だからに他なるまい。

 あれだけ(試合中にも)歌謡ショーが繰り広げられるプロレス団体は他になく、しかも黒潮イケメン次郎まで参戦していては、長くなっても当然である。


 そしてDDTは、一時期の新日本プロレスとの「提携」はどうやら止めて、他の団体すなわちWRESTLE-1やNOAHや全日本の選手を多く参戦させるようになった。

 最近のプロレス界を見ていて思うのは、日本のプロレス界というのはますます「新日本」と「新日本以外」に分離しているということだ。

 新日本だけが(まるでかつての馬場全日本のように)鎖国していて、他の団体は自由貿易のようにガンガン選手を派遣し合っているように見える。


(ドラゴンズゲートは、ほとんど唯一の例外だろうか。)


 さて、今大会の最注目試合(真のメインイベント)が「高木三四郎 vs 男色ディーノ」の“全権コントラ結婚”だったことは、誰にも異論がないと思う。

 高木が勝てばディーノは結婚、ディーノが勝てばDDTのリング上の全権掌握、という設定で行われたこの試合、ディーノが勝ってDDTの「プロデューサー」に就任することとなった。

(そして鶴見亜門GMは解任された……)

 
 もちろんこれはアングルなのだが――鶴見亜門GMも本当にクビになるわけではないのだが――、今までの成功体験を積極的に捨てようとアピールする姿勢は、大いに買える。

(しかし、そもそもホモを公言しウリにしている40歳の男性と、本当に結婚しようとする女性がいるのかどうか疑問だが……)


 そしてディーノプロデューサー、まずはNOAHの丸藤正道を路上プロレスに招待する。

 また、メインイベントで遠藤哲也を破りKO-D無差別級王座を防衛した竹下幸之介の次の防衛戦は――

 竹下 vs 佐々木大輔(エクストリーム級王者)vs 大家健(インディペンデントジュニア級王者)の三つ巴戦で、しかも全員がベルトを賭けるということにした。

 例によってDDTでも王座(ベルト)の数は複数あるのだが、その使い分けは新日本よりはよほど成功している(と私は思う)。

 その3本のベルトを一人に巻かせようというのだから、これは確かに新日本には決してできないことである。

(IWGPヘビー、IWGPインターコンチ、NEVERの3つを賭ける試合なんて、新日本には企画もできないだろう。)



 業界の盟主・新日本にはできそうもないことを突き詰めていくというDDTのやり方は、今までのところ正しかった。

 東京女子プロレスやBASARAやガンバレプロレス、DNAなど別ブランド(子会社、衛星団体)をこれだけ作ってその全てがコケていないというのもまた、新日本でさえ成し遂げられそうもない偉業である。

 しかしそれこそが「過去の成功体験」であり、さらに独自性を追求・強化していくことは、結局過去の延長線上にあることになる――となりかねないのが、DDTに限らず会社組織の難しいところだ。
 
 高木三四郎と男色ディーノという2人なら、その難題をクリアしてくれると思いたいところである。

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Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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