毎度毎度、日常茶飯事のことではあるが、またイジメ自殺のニュースが複数流れている。
まず、岩手県矢巾町で起こった中学2年生男子の自殺。

朝日新聞2015年7月9日「生活記録ノート」の主なやりとり(引用開始)****************************
1 いじめは毎日のように…中2死亡、同級生が証言(読売新聞 2015年7月7日)
岩手県矢巾(やはば)町で5日、同県紫波(しわ)郡の中学2年の男子生徒(13)が電車にひかれて死亡し、ノートにいじめを受けていたとの記述が見つかった問題で、中学の同級生が読売新聞の取材に応じ、男子生徒が特定の生徒たちから継続的にいじめを受けていたことを証言した。
同級生によると、男子生徒は2年生のクラス替えをきっかけに、いじめられるようになった。
「特定のグループに毎日のように頭をたたかれ、髪の毛をつかまれて机に頭を打ち付けられていたこともあった」とし、「本人は『やめて』と嫌がっていた」と証言した。
「クラスの他の生徒たちは、かかわりたくないので距離を保っていた」とも話した。
2 自殺ほのめかす生活記録ノート、学校で共有されず (朝日新聞デジタル 2015年7月8日)
岩手県矢巾町で中学2年の男子生徒(13)が電車にはねられて死亡した事故で、この生徒が同級生から暴行を受け、自殺をほのめかす記述を残していたノートが、学校内で共有されていなかったことが、学校への取材でわかった。
学校側は、生徒へのいじめの有無に加え、担任教諭や学校の対応が適切だったかどうか調べている。
7日夜の保護者説明会で、学校の校長は、生徒が担任とやりとりしていた「生活記録ノート」について、生徒が亡くなった後の6日に初めて内容を確認したことを明らかにした。
「なぐられたり首しめられたり」といった記述も初めて知ったという。
説明会後
、「ノートに書かれている内容を校内で共有していなかった」と語った。
担任が校長にノートの内容を報告していなかったとみられる。
町教育委員会の立花常喜・学務課長は「学校はノートの内容をもう少し問題視して何らかの配慮をするべきだった」と話す。
また、学校は、いじめを早期に発見する目的で毎年度計3回、全校生徒を対象にアンケートを実施してきたが、5月分について「行事で忙しかった」として実施していなかった。
生徒は5日夜、矢巾町のJR東北線矢幅駅で電車にはねられ死亡した。岩手県警は自殺とみて調べている。
3 クラス内で暴力行為、担任叱る…岩手の中2死亡(読売新聞 2015年7月9日)
岩手県矢巾町で5日、同県紫波郡の中学2年の男子生徒(13)が電車に飛び込んで死亡した事故で、男子生徒を巡ってクラス内でトラブルが何度かあり、
担任が仲裁や注意をしていたことが9日、同じ中学の複数の生徒への取材でわかった。
生徒の一人によると、死亡した男子生徒は4月以降、特定のグループから頭をたたかれたり、髪の毛をつかまれて机に打ち付けられたりしていた。
担任がこうした行為を見つけ、グループの生徒らを注意したこともあった。
取材に応じた生徒は「(担任が教室とは)別の部屋に連れて行って叱っているのを何度か見た」と話すが、グループの態度はその後もあまり変わらなかったという。
別の生徒も特定のグループが男子生徒の机を蹴るのを見たが、「怖くて何も言えなかった」と話す。
死亡した生徒が、泣きながら担任に相談しているのを見たこともあるという。
ある生徒は担任について、「優しくて、いい先生だった。生徒から慕われ、相談にもよく乗ってくれた」と取材に答えた。4 岩手中2自殺:多数生徒いじめ目撃「髪つかまれ机に強打」(毎日新聞 2015年7月9日)
岩手県矢巾町の中学2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる問題で、自殺後に学校側が全生徒を対象に実施しているアンケートなどで、多数の生徒が男子生徒へのいじめを目撃したと回答していることが分かった。
男子生徒は担任とやり取りしていた「生活記録ノート」でいじめを訴えていたが、日常的にいじめがあったことがこのアンケートでも裏付けられた。
男子生徒が5日に自殺したのを受け、学校側は7日からいじめの事実関係を調べ始めた。
全校生徒にアンケートしたうえで、見たり聞いたりしたと回答した生徒には聞き取りを実施。
また、男子生徒が所属していた運動部の部員と、同じクラスの生徒にも、聞き取りを進めている。
町教委によると、これらの調査で、かなり多くの生徒がいじめを目撃したと回答しているという。
一方、同じ2年生の保護者が子供から聞いた話によると、男子生徒は同級生に髪をつかまれて机に頭を打ち付けられるなど悪質ないじめを受けていたという。
今春の
運動会の予行演習中には、複数の同級生から砂をかけられ、男子生徒が「やめて」と言っても、しつこく続いた。
また、クラスメートらによると、
男子生徒が体をぶつけられて言いがかりを付けられたり、給食の配膳中に体を押されたりすることもあったという。
矢巾町教委は「暴行や悪口など具体的ないじめについては、アンケートや聞き取り調査の結果を見て精査したい」としている
(引用終わり)**************************
もう一つは、栃木県のローカルニュース。
ネットでは「ママ友イジメで児童2人の母が相次いで自殺」などとのタイトルで流れている。

読売新聞・栃木県南版25面 2015年7月3日(引用開始)****************************
(読売新聞・栃木県南版25面 2015年7月3日)
今年4月16日と23日、佐野市内の市立
小学校の児童2人の母親が相次いで自殺した。
遺族によると、児童2人は学校で物を隠されたり無視されたりするいじめを受け、不登校になった。
2人の母親が「やめてほしい」などと、別の児童の母親に改善を促すうち、母親達の間で孤立するようになった。
自殺直前には、
他の児童の母親から「母親失格だ」などと厳しく言われ、家族に悩みを打ち明けていたという。
学校や市教育委員会は2人の死後、独自調査をした結果
、「LINE(ライン)上で、母親同士が陰口などをやりとりしていたことを確認した。しかし、児童や母親の間にいじめ行為はなかった」と結論づけた。
(引用終わり)**************************
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