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レスラー短感03-1 中邑真輔はなぜ「キング・オブ・ストロングスタイル」なのか?

「滾り」ポーズ
「滾り」ポーズ


 中邑真輔は、今の新日本の三本柱の一本である。

 海外でも非常に人気と評価が高く、WWEのレスラーにもファンが多いと言われる。

 そして異名(キャッチコピー、ニックネーム)は「キング・オブ・ストロングスタイル」――

 しかしなぜ、そう呼ばれているのだろう。

 どうして彼が(海外では日本のプロレススタイルの代名詞的にも使われる)ストロングスタイルの王者であり、

 そういう位置づけがファンに受け入れられているのだろう。



 中邑の試合は定番ムーブ・様式ムーブに満ちている。(他のレスラーも大なり小なりそうだと言えるが)


 ビッグマッチではまずコスプレで入場し、コールを受ければ片手でロープを掴んで身をのけぞらせる「滾り」ポーズ。

 クネクネ動き、相手をロープに押し込めばその腹に顔を当て、両腕をダランと下げてフラフラ振る。
 
 顔めがけ、思い切り垂直に足を振り下ろし踏みつける。(しかし決して当たることがない)

 コーナー上にセットした相手へ、走り込んでの膝蹴り。

 あるいはコーナー下へしゃがみこんだ者へ足を当て、体を震わせる「滾り」バイブレーション。

 テンションの高いマイクアピール、最後は決めゼリフの「イヤァオ!」
 
中邑とポールダンサー(20140104東京ドーム)1
中邑とポールダンサー(2014.1.4東京ドーム)


王様の中邑(20150104東京ドーム)新日本プロレスBi-monthly第2号
王様の中邑(2015.1.4東京ドーム)
新日本プロレスBi-monthly第2号より


忍者の中邑(20150705大阪DOMINION)
忍者の中邑(2015.7.5大阪DOMINION)



 彼はストロングスタイルの王様と言うより、ネタレスラー・パフォーマンスレスラーの親玉と言った方が近いのではないか。

 こういう感じ方をしている人は、決して少なくないと思う。


 中邑のインタビューなどを読んでいると、どうも彼はプロレスを芸術と――その試合を作品と捉えるレスラーのようである。

(この点、武藤敬司と似たところがある。)

 実際趣味で絵も描いているし、個展まで開いている。

 まるきり芸術家肌なのであって、「ストロングスタイル」という言葉のイメージとはどうもそぐわない。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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