
「滾り」ポーズ 中邑真輔は、今の新日本の三本柱の一本である。
海外でも非常に人気と評価が高く、WWEのレスラーにもファンが多いと言われる。
そして異名(キャッチコピー、ニックネーム)は
「キング・オブ・ストロングスタイル」――
しかしなぜ、そう呼ばれているのだろう。
どうして彼が(海外では日本のプロレススタイルの代名詞的にも使われる)ストロングスタイルの王者であり、
そういう位置づけがファンに受け入れられているのだろう。
中邑の試合は定番ムーブ・様式ムーブに満ちている。(他のレスラーも大なり小なりそうだと言えるが)
ビッグマッチではまずコスプレで入場し、コールを受ければ片手でロープを掴んで身をのけぞらせる「滾り」ポーズ。
クネクネ動き、
相手をロープに押し込めばその腹に顔を当て、両腕をダランと下げてフラフラ振る。
顔めがけ、思い切り垂直に足を振り下ろし踏みつける。(しかし決して当たることがない)
コーナー上にセットした相手へ、走り込んでの膝蹴り。
あるいは
コーナー下へしゃがみこんだ者へ足を当て、体を震わせる「滾り」バイブレーション。
テンションの高いマイクアピール、最後は決めゼリフの「イヤァオ!」

中邑とポールダンサー(2014.1.4東京ドーム)
王様の中邑(2015.1.4東京ドーム)
新日本プロレスBi-monthly第2号より
忍者の中邑(2015.7.5大阪DOMINION) 彼は
ストロングスタイルの王様と言うより、ネタレスラー・パフォーマンスレスラーの親玉と言った方が近いのではないか。
こういう感じ方をしている人は、決して少なくないと思う。
中邑のインタビューなどを読んでいると、どうも彼はプロレスを芸術と――その試合を作品と捉えるレスラーのようである。
(この点、武藤敬司と似たところがある。)
実際趣味で絵も描いているし、個展まで開いている。
まるきり芸術家肌なのであって、「ストロングスタイル」という言葉のイメージとはどうもそぐわない。
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