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安齊勇馬、史上最年少で三冠戴冠-レインメーカーショック連発か女子プロレス化か

 3月30日、全日本プロレス大田区総合体育館大会で、挑戦者の安齊勇馬(24歳)が王者・中嶋勝彦(36歳)を下して三冠ヘビー級王座を戴冠した。

 24歳10か月での戴冠は史上最年少であり、しかもデビューからわずか1年半での快挙である。

(⇒ 東スポweb 2024年3月30日記事:【全日本】24歳・安齊勇馬が中嶋勝彦を撃破! 史上最年少で3冠初戴冠「俺が時代をつくります」)


 しかしこの試合、現場ではかなり不評でブーイングも飛んだらしい。

 なんでも試合の90%くらいは中嶋勝彦が攻め立てており、最後の最後で安齊勇馬が逆転勝利となったのが「とってつけたような勝利」にしか見えなかったという。

 ただ、べつだん安齊勇馬を弁護するわけでもないが――

 そういう展開・結末の試合って、プロレス界では別に珍しいことではない。


 それは今までも何度もあったし、なんなら「タイトルマッチでない普通の試合」でよりも、こうした大一番の試合でこそ多発していると言っていいだろう。

 そしておそらく、今回の試合で安齊勇馬が勝つだろうと予想した人は、この試合に関心のある人の過半数を占めていたのではないかと思われる。

 なぜならプロレスファンには、あの(若造のはずの)オカダ・カズチカが(歴戦王者の)棚橋弘至を倒して初めてIWGPヘビー級王者となった「レインメーカー・ショック」の印象がいまだに強いからである。

 いや、もしかしたらその印象をもっと強く持っているのは、他ならぬプロレス諸団体自身であるのかもしれない。

 あの「まだキャリアの浅い若者が、強さの象徴であるトップを下して超新星となる」というシチュエーション――

 かつオカダによるその成功は、日本のプロレス団体に甚大な影響をもたらしたと私は思う。

 こう言っては、どうしても悪口になってしまうのだが……

 NOAHにおける清宮海斗のGHCヘビー級王座戴冠はレインメーカー・ショックの二番煎じであり、

 今回の安齊勇馬の三冠ヘビー級王座戴冠はその三番煎じである、


 という感想は、少なからぬ数のプロレスファンが抱く感想ではあるまいか。


 そして私がもう一つ思うのは、このレインメーカー・ショック・シチュエーション(長いので「RMSS」と言っておく)が連発されるからそうなるのか、

 それともRMSSとは全く別の要因によるものかはわからないが――

 どうも近年の男子プロレスは、女子プロレス化しているのではないかという印象である。

 女子プロレス化というのは具体的に言えば、「選手がベルトを巻くまでのキャリア年数が劇的に短縮されている」ということだ。

 女子プロレスの世界では、デビュー1年くらいの選手が何らかの王座を戴冠するのは別に珍しいことではない。

 むしろそれは、日常的な風景とさえ言えるかもしれない。

 しかし言うまでもなく、猪木新日本でも馬場全日本でも、キャリア1~2年の選手が王座獲得するなんてあり得ないことであった。

 そんな頃なんて、いまだ初勝利を得ていないことさえ稀ではなかっただろう。


 そういう事情はかなり近年まで続いてきたのだが、その点で男子プロレスと女子プロレスはハッキリ異なるということを、以前の記事で書いたことがある。

(⇒ 2022年7月9日記事:新日本・木谷オーナーの自団体批判と男女の整合性)


 ところが今回の安齊勇馬の三冠ヘビー級王座戴冠により、この男子プロレスと女子プロレスの違いはほとんど解消された、と言っては言い過ぎだろうか。

 しかしどうしても、そう感じてしまわないだろうか。

 これも時代の流れと言ってしまえばそれで終わりなのだが、オールドファンなら確かにブーイングを送っても無理からぬところではあるだろう……

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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