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新日本1.4東京ドーム短感-棚橋社長体制の祝儀となったか

 恒例の新日本1.4東京ドーム大会が行われ、まずその観客動員数は27,422人であった。

 これは昨年の26,085人を上回るが、しかしコロナ前の2020年には「東京ドーム2連戦」を初めて開催し、1.4は40,008人、1.5は30,063人を集めていたのだから、動員数が回復したと言ってもその水準に戻るのはなかなか前途遼遠に思える。

 また、コロナ禍が終わった(興行としてはそう言ってよいだろう)にもかかわらず30,000人にも及ばなかったのは、その原因をコロナ禍のせいにできないことを意味している。

 もしかすると深刻なことに、プロレスファンが思う以上に世間は「プロレス離れ」しているのではないか、とも思わせる。

 あるいはまた、コロナ禍を機に「プロレスは卒業」または「わざわざ会場まではいかない」ファンも少なくなかったのではないか、とも思わせる。


 それはともかく今回の1.4は、「新社長・棚橋弘至」体制となった新日本のスタートダッシュという意味合いもあった。

 もっとも棚橋弘至の新社長就任は昨年12月13日に発表されたばかりなので、今回の動員成績が新社長の力量の現れと言うわけにはいかない。

 それは来年の1.4までおあずけ、ということになる。


 そして、試合についてだが――
 
 ダークマッチのニュージャパンランボーで、あの「怨念坊主」飯塚高史(57歳)が唐突に復活して暴れ回ったのはビックリである。

 風貌も筋肉量も現役時代からさして変わらず、それは素晴らしいことではあるが……

 いったい今の飯塚さんは普段何をして暮らしているんだろう、と思わなかった人がいるだろうか(笑)


 また本戦の方は例年どおりタイトルマッチが目白押しで、その数はIWGPジュニアタッグ王座・TV王座・NEVER無差別級王座・IWGPタッグ王座・IWGPジュニア王座・初代IWGPグローバル王座・IWGP世界ヘビー級王座の7つもあったのだが――

 初代を決めるグルーバル王座を除き、全てが王座移動という結果であった。

 そもそも棚橋弘至にしてから、(王座を1年間保持した)ザック・セイバーJr.を破ってTV王座奪取である。

 この全王座戦の結果は、確かに棚橋新社長体制への転換とスタートを強く印象付けた。

 まさに新年で王者の顔ぶれを全て一新、ということになった。

 これを1.4ではよくあることと感じるか、ご祝儀みたいなものと感じるかは、人によるだろう……

 個々の試合について見ると、まず清宮海斗(NOAH)と海野翔太が組んだ「若きヒーロー」タッグがEVIL&成田蓮のハウス・オブ・トーチャー(HOT)討伐に失敗したのは印象的であった。

 しかし冷静に考えて、HOTが集団無法ファイトをやってくるのはわかっているというのに、それでもそれを阻止する援軍を用意しておかないというのは、長くプロレスを見ていてもいっこうに改まらない「ヒーローチームの宿命」ではある。

 ちなみにEVILは最後のIWGP世界ヘビー級戦終了後にも勝者の内藤哲也を急襲し、敗者の元王者SANADAに蹴散らされるという定番の悪役ぶりを演じた。

 別にEVILが悪いわけではないが、もうちょっと芸のあることをしてほしいと思うのは私だけではないだろう。

 初代IWGPグローバル王座決定戦は、ウィル・オスプレイ、ジョン・モクスリー、デビッド・フィンレーの3WAY戦で行われた。

 この中で勝ち残ったのがフィンレーだと言うのは、やや意外である。

 しかも試合後には、観戦にやって来た元WWEのドルフ・ジグラー(新名ニック・ネメス)と乱闘を繰り広げたのはもっと意外だ。

 いつの間にか、元WWEで相当程度に名が売れている人の次のキャリアは新日本である、というルートができた形なのだろうか。

 セミファイナルのスペシャルシングルマッチではオカダ・カズチカとブライアン・ダニエルソンが戦い、執拗な右腕責めに苦しみながらもレインメーカーでオカダが勝利。

 このダニエルソンこそ満身創痍の状態だと思うが、それでもあれだけやれるのだからスーパースターの面目躍如である。

 そしてメインのIWGP世界ヘビー級選手権では、内藤哲也がSANADAを下し王座奪取。

 この内藤哲也もやはり満身創痍で、しかも「一生に3回しかできない」目の手術の最後の1回を(引退後に取っておこうと思っていたのに)敢行した上で決戦に臨んだというのだから、勝たないわけにはいかなかったろう。

 肌の色つやや体の締り具合はどう見てもSANADAが勝っていたのだが、これもやむを得ない仕儀と言うべきか……

 さて、今回の東京ドーム大会、全体的に見てかなり良興行だったと思う。

 年の初め、棚橋体制のスタートとしては、理想的な大会だったのではないか。

 ただやはり、そんなにコンディションが良さそうには見えない新王者・内藤哲也の防衛ロードが多少心配なのではあるが……

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[C95]

飯塚さんは道場で教えているようですよ。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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