fc2ブログ

Entries

“いぶし銀”木戸修死去-「新日本とUWFの旗揚げメンバー」という履歴

 12月14日、元・新日本プロレスのプロレスラー木戸修が12月11日に死去したことが発表された。享年73歳。

 70代前半での死は、現代では「まだ若いのに」とされる。

 いや、というより、あの木戸修が「まだ」73歳であったことを、意外に感じる人も多いのではないか。

 木戸修とは、それほど古くから存在したレスラーなのだ。

 木戸修と言えば「キドクラッチ」そして「燻し銀(いぶしぎん)」――

 この「いぶし銀」という言葉を木戸修をきっかけに初めて知った人は、日本にかなり大勢いると思われる。


 さらにプロレスファンにとって有名なのは、木戸修こそあの「プロレスの神様」カール・ゴッチが「ムスコ(息子)」と呼ぶほどかわいがり、評価していた、他に類例のないレスラーだったというエピソードだろう。

 しかし、その経歴でさらに注目されるのは――

 1972年の新日本プロレスの旗揚げメンバーであっただけでなく、1984年の旧UWFの旗揚げメンバーでもあったという、(少なくとも私にとっては)驚くべき事実ではあるまいか。

 これもまさに、他に類例のない経歴である。


 むろん旗揚げ時の旧UWFは、現代のプロレスファンがイメージするUWFとはかなり異なる。
 
 何と言ってもそのメンバーには後年“プロレスバカ”及び“ショアッ!”で知られるようになった剛竜馬、マスクマンのマッハ隼人らもいたのだ。

 これは別に悪口でも何でもないが、「プロレスと総合格闘技の懸け橋」となったとされる「格闘プロレス」UWFとはかけ離れた面々だと、今となって思わない人はいないだろう。

 しかしどうも木戸修には、そういう「場違い」なイメージはない。

 それどころか「もし木戸修が新日本に戻らずUWFに残っていたら……」というIFを想像したくなるほど、総合格闘技でも十分通用しただろう――総合への移行期にふさわしい――選手ではないかと思ってしまうのである。

 そしてもう一つ特筆すべきは、彼が引退後も(名の通ったと言える)元プロレスラーの中ではかなり成功したと言えるだろう人生を送っていたという点である。

 言うまでもなく彼の娘の木戸愛(めぐみ)は、見事に女子プロゴルファーとして活躍している。

 毎日毎日、親にとっては「はずれクジ」としか言いようのないクズ息子やクソ娘のニュースが流れる中、これだけでも成功人生と言えるのではあるまいか。

 確かに73歳は、まだ若い。死因がガンであったのも、残念である。

 だがその人生は、いぶし銀と言うよりはもう少し輝きを放った人生であったと言えると思う。

 そしておそらく、キドクラッチという技の名により、木戸修の名はさらにプロレス界で受け継がれていくのだろう。

このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://tairanaritoshi.blog.fc2.com/tb.php/823-e2a22c2f

トラックバック

コメント

[C94]

木戸修はUWFの旗揚げメンバーではないですよ。

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

FC2ランキング

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

FC2アクセスカウンター

日本ブログ村・人気ブログランキング アクセスランキング

ツイッターウィジェット

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR