6月4日、新日本プロレスは(毎年上半期の決算とも言える)大阪DOMINIONを開催した。
目玉は何と言っても、メインイベントのIWGP世界ヘビー級戦――王者SANADA vs 挑戦者・辻陽太のタイトルマッチであった。
試合結果は、SANADAが勝利して王座防衛。
しかしこれは、誰もが思ったことだろうが……
試合の空気を支配していたのは、どう感じても辻陽太の方である。
何と言っても、あの笑顔が素敵すぎるではないか。 あれは近年まれにみる笑顔であって、「プロレスラーは表情が大事」の定説に従うなら、まさに天の与えた最強クラスの表情とさえ言える。
辻陽太は、決して体の大きい方のレスラーではない。(182センチ・105キロ)
試合序盤に放った場外へのブエノ・デ・アギラ(後方回転アタック)は観客の度肝を抜いたが――
しかしプロレスファンは何十年も前に、あのビッグバン・ベイダーがムーンサルトをやるという凄まじい光景を既に見ていたものである。
にもかかわらず、怪物的な体の分厚さと身体能力そして「雰囲気」を強烈に印象付けたのだから……
今回の試合、辻陽太の大成功というか「圧勝」と称しても良いほどではなかったかと思う。
さて、試合前から怪物性を出すことに成功していた辻陽太のことだから、
今回の試合も「第2次レインメーカーショック」、すなわち辻の勝利・王座戴冠を予想していた人も多かったと思われる。
しかし私は我ながら論拠薄弱だが、SANADA防衛を予想していた。
なぜかと言うに、
「辻陽太」という名前がIWGP世界ヘビー級王者にはちょっと(特に字面が)軽い、と感じたからである。
あなたもたぶん、思うと思うのだが――
もしレインメーカーショック時のオカダ・カズチカが「岡田かずちか」という旧名のままだったら、はたして王座戴冠していただろうか。
だから私の予想では辻陽太は今後、それなりの名前に改名すると思うのである。
「ようた」という読みと「陽」の字は、どうにも「怪物性」とは相性が悪いではないか――
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