2021年10月から1年5か月、負傷欠場していた飯伏幸太(40歳)――
とうとう所属の新日本プロレスからも(穏やかならぬ揉め方をして)退団してしまった彼が、3月30日(日本時間31日)、ついにアメリカマットで復帰を果たした。
舞台はロサンゼルス、あのジョシュ・バーネットが主催する格闘技イベント「ブラッドスポーツ9」において。
対戦相手はDDTで活躍していたマイク・ベイリー(40歳)。
試合結果は6分55秒「カミゴエ」での飯伏KO勝ちであった。
(⇒ 東スポweb 2023年3月31日記事:飯伏幸太が1年5か月ぶり復帰 カミゴェでKO勝利「やっとやっとやっとやっと復活!!!!!!」) なんだか枝葉から始めるようになってしまうが、まずあのマイク・ベイリーが40歳なのだというのが感慨ものである。
そしてまた、裁くレフェリーがあの島田裕二氏だというのが二重に感慨深い。 本題に戻ると飯伏幸太の新日本退団劇は、彼の精神状態が心配されるほどトゲトゲしいものであった。
(⇒ 2023年2月1日記事:飯伏幸太40歳、新日本退団-自由の先はどこへ行く) しかし(サムライテレビのバトルメンで見た)短い映像を見る限り、リング上の飯伏幸太はやはり輝きを放っている。
とりあえず、一安心と言ったところだろうか。
ところでマイク・ベイリーとのこの一戦、「ロープもコーナーポストもないリング」で行われたものであった。
よってもちろん、フェニックススプラッシュといった飯伏の真骨頂とも言える飛び技は出ない。
そういうリングが復帰の舞台、そもそもプロレス大会でなく「格闘技イベント」が復帰第一戦だったというのは、なにやらこれからの飯伏幸太の方向性を暗示するように見えなくもない。 確かに現代プロレスラーの40歳と言えば、まだ十分に「飛べる」年齢ではある。
しかし当然、20代・30代のようには飛べなくなってくるのが視界に入らずにいられない年齢でもある。
よって
今回のノーロープマットでの復帰戦は、長期欠場から復帰した新生・飯伏幸太が、これから地上戦を主体にしていくことの表れのようにも見える。
具体的に言えば、GLEATのリデットUWF部門への参戦があり得そうである。
また以前から話が出ている、RIZINへの参戦だって(いささか年齢オーバー気味だが……)あり得ないことではなさそうだ。
さらに言えば、電流爆破への参戦だって考えられないことではない。
(と言っても、これは飯伏の商品価値をむしろ落としそうではある。) 新日本を退団してフリーという翼の生えたゴールデンスターには、その精神状態さえ安定していれば――フリーになったのはその安定に資することだと思われるが――、飛んでいける選択肢がいくつもある。
その中で彼が選ぶのはやはり「地上戦」主体の道ではないかと、今のところ予想しておく。
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