3月6日、女子格闘家のKINGレイナ(26歳)が、相棒の男性ユーチューバー(37歳)と共に大麻(マリファナ)所持の疑いで逮捕された。
こういっては何だが、まさにイメージどおりというか、あのすごいゴンダクレの眼差しは伊達じゃなかったのである。
それどころかこの2人、ユーチューブ番組で堂々と大麻をモチーフにしたアパレルブランド「KIEF」を立ち上げ――
男の方はまた堂々と(日本でのことではない、と言ってはいたが)「吸引方法はジョイント一択」とか語っていたのだから、筋金入りというか完全なる大麻ファンである。
そしてまた、
こんな人たちが日本でだけは吸引を我慢できるわけがないのは、これまたまさにわかりきったことではある。
(⇒ smart FLASH 2023年3月23日記事 「タニマチになってください」大麻で逮捕の女子格闘家KINGレイナ “パパ活疑惑” と “極貧生活”)(⇒ FNNプライムオンライン 2023年3月23日記事:格闘家「KINGレイナ」こと三浦伶奈容疑者 大麻所持で逮捕…ユーチューバーの男と「吸い方は?」「ジョイント一択でしょ」) さて、つい最近の昨年12月には、同じく女子格闘家のぱんちゃん璃奈が「那須川天心のサイン偽造販売」で逮捕されている。
(⇒ 2022年12月6日記事:「ぱんちゃん璃奈、那須川天心のサイン偽造販売で逮捕」からの復帰) ぱんちゃん璃奈とKINGレイナ、この2人は現代日本女子格闘技界を代表する双璧と言っても過言ではなかった。
しかし、その2人が立て続けにこの有様である。
女子格闘家が(この2人ほどのクラスであっても)格闘技一本で食っていけないというのは、確かに嘆かわしいことかもしれないが――
しかしそれは「企業プロレス」に属さない多くの女子プロレスラーも同じことであって、その女子プロレスラーは比較的こういうことでの逮捕率が低い、というのはなぜなのだろうか。
正直これには、やはり格闘技とプロレスの試合数の違いというのがあると思う。 プロレスはギャラが低くても回数で補えるとも言えるが、格闘技の方はせいぜい月に1回の試合がいいところだろう。
しかも格闘技の方は、それなりのカネを投じてのトレーニングや体づくりが必要(なはず)なのだ。
女子プロレスはそんなことしなくていい、いていなくていい、というわけではないが……
どちらかと言えば格闘技の方が「維持費」はかかるように思える。
そしてプロレスファンならこれについて、
「UWF初期の佐山聡(初代タイガーマスク)と前田日明の路線対立」を思い出すだろう。
佐山聡は「格闘技なんだから」と月1回・数か月に1回ペースの大会開催を主張したが、
前田日明らは「そんな回数じゃ食っていけない」と反発した。
佐山聡には自身の経営するタイガージムの収入があったからそんなことを言えたが、そういう収入がなけりゃ大会回数で食っていくしかないだろ、というアレである。
この路線対立は、今でも今回のような事件の形でずっと続いていると言える。
つまり格闘技の方の「試合回数少なすぎ問題」は、よほど1回の試合でのファイトマネーが高くならなければ――あるいはユーチューブなどで他の収入の道を見つけなければ――解決不能の問題なのだ。
そしてこれこそが、「格闘家のプロレス転向・プロレス回帰」の理由になっているのも容易に想像できる。
また、いまだプロレスが総合格闘技に駆逐されずに生き残れている(復活さえできている)理由でもある。 プロレスと格闘技が対立するジャンルであって争っている、という観点に立てば、プロレスは手数の多さで上回っているといったところか。
しかしまあ、ぱんちゃん璃奈にしてもKINGレイナにしても、
日本には「BREAKING DOWN」という受け皿がある。 どちらも比較的「軽罪」でもあることだし、どちらにも復帰の道は開かれている。
だが昔と違い、今はプロレスの方が彼女たちを受け入れることはほぼないだろう。
昔は、不祥事を起こしたスポーツ選手――特に力士――の受け皿と言えば、プロレスであった。
しかし今その地位は、総合格闘技に取って代わられた。
これも時代の流れ、というものだろうか……
- 関連記事
-
スポンサーサイト
- http://tairanaritoshi.blog.fc2.com/tb.php/769-cad399d6
トラックバック
コメントの投稿