3月19日のNOAH横浜武道館大会において、ジェイク・リー(34歳)が王者・清宮海斗(26歳)を破り、GHCヘビー級王座を奪取した。
ジェイクが全日本を辞めてNOAHに来たのは今年1月だから、スピード戴冠と言っていいだろう。
(⇒ デイリースポーツ 2023年3月19日記事:ノア ジェイク・リーがGHCヘビー級新王者に 「今日から俺がノアの舵を取る!」 清宮は王座陥落) もっとも、ジェイクがNOAHの頂点に立つのは、予想されていたことではあった。
なにせジェイクは元・全日本の三冠ヘビー級王者である。
そんな大物がせっかくNOAHに移籍してきて王座戴冠しないのは、むしろ極めて不自然と言える。
そしてまた正直言って、
今の清宮海斗とジェイク・リーが対峙して清宮の方が強いというのは、これまた不自然に思えないだろうか。
私にとってジェイクの唯一の不安材料(?)と思えたのは、彼がNOAHに来て早々と結成したのが
「GLG(グッド・ルッキング・ガイズ)」――訳して「イケメン軍団」
という、冗談としか思えないようなユニット名だったことぐらいか。(笑) しかし深刻なのは、清宮海斗の方である。
清宮は2月21日の武藤敬司引退興行において、GHCヘビー級王者として新日本のIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカと「王者対決」し、完敗するという深い傷を負った。
それに続く王座陥落は――ハッキリ言って、ストーリー的というか序列的には「そうあるべき」流れなのだが――、まさに清宮が暗黒期の迷宮に入ったことを感じさせずにいない。
もちろんこれは、清宮にとって「試練期」でもある。
ここから這い上がる復活ストーリーの始まりではある。
しかしいったい、あの史上最年少で2018年に1回目のGHCヘビー級王座を獲得したのは何だったのか――
2023年の今になってまだ試練期を繰り返すのか、という、いぶかしい思いをファンは抱かずにいられないのではなかろうか。 いずれまた、清宮海斗がGHCヘビー級王座を奪還するのは確かなことではあるにしても……
このままだと清宮海斗の王者像というのは、「何度も試練と暗黒期を繰り返す」というものになってしまうような気がするのである。
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