1月27日、石川県知事にしてプロレスラーの馳浩は、定例記者会見において――
1月1日の新日本vsNOAH対抗戦興行に電撃出場した際の報酬について、「10万円」であり雑所得として処理した、と明かした。
(⇒ 北國新聞 2023年1月28日記事:馳知事、元日のプロレスギャラは10万円)(⇒ 2023年1月1日記事:NOAH元日興行3大サプライズ-新日本追撃の大号砲?(上)) プロレスラーの出場ギャラが何円か、というのは、プロレスファンにとって興味津々たる話題である。
そしてまた、何年経っても不透明なブラックボックスでもある。
プロレスファンなら必ずや、自分なりの「夢対決」「オールスター興行」を考えたことがあるはずだ。
そんな妄想をさらに進めると――妄想が進むと、却って現実に近づくという好例だが――、
そんな興行を行うには、各レスラーにどれだけのギャラを払うことになるのか、という問題に突き当たらざるを得ない。 しかしここに、一つの実例が出てきたわけだ。
答えは、「馳浩で10万円」である。
なんだか、唖然とするような低い額ではないか。
もちろんこれは、特例と言うべきなのだろう。
馳本人によると、
故・ジャイアント馬場に「お前は(1試合)10万円だ」と定められた過去があるそうで、
「今回、少ないんじゃないかと思わないでもなかったが、そういう不文律がある」
とのことである。
いやはや、ジャイアント馬場がドケチであること、
あまりにも金銭や契約にシビアで、「キラー猪木」とは違った意味で「キラー馬場」と呼ばれることもあるのは、
ちょっとしたプロレスファンにはとっくに周知のことである。
しかしよもや、その残光が今も「不文律」として(NOAHに?)受け継がれていようとは……
ジャイアント馬場の巨大な足跡が、現在にまで届くほど巨大だったことを、思わぬことで再認識するというものだ。
そして、
生前の馬場が「馳浩は1試合(シングルではまた違ったのかもしれないが)10万円」と決めた脳内メカニズムを、いまさらながら知りたいとも思うのである。
- 関連記事
-
スポンサーサイト
- http://tairanaritoshi.blog.fc2.com/tb.php/756-6ba82699
トラックバック
コメントの投稿