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プロレス大賞2022・オーカーンの躍進続く

 12月15日、2022年度のプロレス大賞が発表された。受賞状況は次のとおり。

●最優秀選手賞(MVP) オカダ・カズチカ(新日本)

●年間最高試合賞(ベストバウト) オカダ・カズチカ vs ウィル・オスプレイ(2022年8月18日・日本武道館 G1クライマックス決勝戦)

●最優秀タッグ賞  グレート-O-カーン&ジェフ・コブ(新日本)

●殊勲賞  宮原健斗(全日本)

●敢闘賞  グレート-O-カーン(新日本)

●技能賞  エル・リンダマン(GLEAT)

●女子プロレス大賞  朱里(スターダム)

●新人賞  安齊勇馬(全日本)

●栄誉賞(初)  故・アントニオ猪木



 何と言っても目立つのは、グレート・オーカーンのダブル受賞である。

 昨年も技能賞を受賞していたオーカーンだが、今年はさらにオーカーンの年であった。

 そのクライマックスが「女児救出・パンケーキ食うか事件」であったのは言うまでもない。

 書籍『帝国書記官のおしごと』も出て、東スポ岡本佑介記者との「タッグ」もますます快調のようで、来年もこの好景気は持続しそうだ。

 生来のオタク趣味がVtuberとの技コラボなどにも生かされ、まさに時代を象徴する・世相を反映するレスラーの最右翼といった感じがする。
 
 まるで岡本書記官のアゲ記事になってしまったような気がすると言っても過言ではないが、もはや新日本の押しも押されぬ主力レスラー・看板選手の一人である。

 もちろん、もっと目立って然るべきなのは、オカダ・カズチカのMVP&ベストバウトのダブル受賞であるのだが……

 なんだかこちらの方は、オカダのあまりの常連ぶりに、かえって印象が薄くなっているのである(笑)


 その他の賞で言うと、まず殊勲賞の宮原健斗。

 この人もまた、殊勲賞や敢闘賞の常連のように思えるのは私だけだろうか。

 むろん賞をもらうということ自体が並大抵のことではないのだが、しかしなんだか「このあたりの地位で固定」みたいな印象になっているのは残念である。

 だが、ジェイク・リーが年末で抜けた後の全日本では、宮原健斗の役割がますます大きくならざるを得ない。

 その反面的な意味で、来年はこのあたりの地位から抜け出すことができるかもしれない。


 次に、技能賞のエル・リンダマン。
 
 受賞コメントの「GLEATで1議席を獲得した」というのは、なかなか秀逸なコメントだと思う。

 その肉体と試合の素晴らしさはもとより、「喋り」も上手いリンダマンは、これまた一層の飛躍が期待できるストロングハーツの一番星だということに、みんな異論はないのではないか。


 次に、女子プロレス大賞の朱里。

 この女子プロレス大賞というのも、かなり選出の難しい賞である。

 朱里が受賞ならジュリアも受賞ではないか、というのは、たいていの人が反射的に思いつきそうなことだ。

 が、どうしても一人というなら、まず順当なところだろう。


 最後に、新人賞の安齊勇馬。

 これは意外なダークホースというか、この選出を予想していた人はほとんどいなかったはずだ。


 今年もたいしてプロレスを見れていない私が言うのもなんだが、「そんなに活躍してたっけ?」というのが――

 あるいは同じ全日本であれば、斎藤ブラザーズの方がずっと印象が強かった、というのが正直な感想である。

 しかし、では他に新人賞にふさわしい新人が思いつくかと言えば、そんなこともない。

 ここは、選考委員を信じるしかないというところだろうか……


 そして初めて設けられた栄誉賞を受賞した、アントニオ猪木。

 これについては、言うことはない。

 もちろん猪木には、最高栄誉賞が追贈される(されるべき)ことはわかっていたことである。

 
 ところで今回は、DDTとNOAHの受賞はゼロであった。

 つまり、サイバーエージェント陣営の受賞はなかった。

 ことプロレス大賞については、(歴史的な理由もあるが)新日本とスターダムを有するブシロード陣営の圧倒的優勢が続いている。

 果たしてこの状況に風穴があく日は、来るのだろうか……

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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