7月3日、DDTの開催した「KING OF DDT 2022」では、樋口和貞が優勝してKO-D無差別級王座を初戴冠した。
また、例の6月12日サイバーファイトフェスで中嶋勝彦(NOAH)の新必殺技「張り手」を食らい、脳震盪でKO負けした上に欠場に入っていた遠藤哲哉が、7月24日の後楽園ホールで復帰することをリング上の挨拶で発表した。
まず、樋口和貞の優勝&初戴冠であるが――
こんな結果だったから後出しで言うのではないが、私は
樋口和貞というのはDDTどころか日本プロレス界全体でも最強クラスのレスラーじゃないか、と思っている。
もう(身長を含む)体格から、そして年齢からして、「最強レスラー」の理想像に極めて近いと思うのである。
こう思っている人は、けっこう多いのではないだろうか。
さてしかし、今回の記事のメインは遠藤哲哉の方である。
遠藤はリング上の挨拶で
「DDTのチャンピオンとして、トップに立つ人間として、見せてはいけない姿を見せてしまって情けなく思っております」
と語った。(当時の遠藤は現役のKO-D無差別級チャンピオン)
またバックステージでは、
「皆さん、アクシデントって言ってくれるんですけど。中嶋選手の張り手に耐えられなかった自分の負けだと思うんです。リングで起こることがすべて現実なので」
とも語った。
あの中嶋勝彦の張り手には賛否両論あったが、遠藤自身は極めて潔い、かつ率直な認識である。
いわゆる「プロレス的に」中嶋勝彦への復讐宣言をぶち上げることもしなかった。
たぶんこれは「プロレスの中の真実」というもので、現実にチャンピオンとしての遠藤哲哉は、深い深い自責の念と悔悟を味わったのだと思われる。 しかしこれもプロレス(の醍醐味)的に言えば、「敗北を味わって一段と強くなる」という物語の一環だろう。
そしてまたプロレス的に言えば、やっぱりファンは中嶋勝彦との再戦・一騎打ちを望むものである。
もちろんそうなったら中嶋勝彦は、また張り手を遠藤に食らわさないわけにはいかない。
WWEでパイルドライバーが危険技だからと言って禁止されているのは有名だが、まさか張り手なんてものを危険技だから禁止する、なんてわけにはいかない。
また、もし中嶋が再戦では張り手を封印するなんてことをすれば、ファンにしてみれば詐欺みたいなものに感じられるに違いない。
ただ、ともあれ……
新王者の樋口和貞は、最初の挑戦者として前王者の遠藤哲哉を希望している。
まず遠藤の失地回復は、DDT内からになりそうである。
しかしこの王座奪回がならないにしても、いずれ中嶋勝彦との再戦(きっとシングルマッチだろう)は組まれるに違いない。
まったく無責任なものだと自分でも思うが、この再戦は非常に楽しみなのだ……
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