前回に引き続き「飯伏幸太の乱」である。
5月27日、新日本プロレスは「飯伏幸太選手に関する記者会見」を行なった。
出席・説明に当たったのは、木谷高明オーナーと大張高己社長のツートップであった。
その内容は、事前に飯伏本人の同意を得ていたという。
ところが会見後、当の飯伏本人はツイッターで次のように書き込んだ。
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「話したくない部分省かないように。
5月8日からの話から真実を。詳しく話します。
5月8日に心配を察知した母がなにか悩みがあるの?ときいて経緯を話した結果5月9日に自殺未遂から腰骨骨折。
それが95%のツイートだったのですが?なぜ省いたのでしょう。
これは昨日正しくなければ言うと言いましたので。」
「なにも答えになってないから。
自分等の部分だけで済ませる会社はいつかは終るだろう。
必要ないと思っている方もいるだろうし本当に処罰するなら解雇でいいのでは?
決してやりたくないわけではなく、意味不明です。」***********************
(⇒ バトルニュース 2022年5月28日記事:【新日本】飯伏幸太に関する一連の騒動に対し木谷オーナー・大張社長が記者会見)(⇒ バトルニュース 2022年5月28日記事:【新日本】木谷オーナー・大張社長の記者会見後、飯伏がツイート「自分等の部分だけで済ませる会社はいつかは終るだろう」) まず誰でも思うことを言うが、いかにツイッターとはいえ飯伏の文章は酷くないだろうか。
飯伏のツイートが「ファンを混乱させている」とは言うが、その原因の半分以上は彼の文章の下手さに起因すると思う。 その文章の酷さは別にして最も脈絡がないのは、何と言っても「母に悩みを話したら、翌日に母が自殺未遂して腰骨骨折」という部分だろう。
誰でもここが最も知りたい部分なのだが、いったい母親が自殺しようとまでする「経緯」とはどんなものなのか。
当然そんなことは言えないのだろうし、言う義理も必要もないにしても、「省かないように」と言いたくなるのはここである。
私はもちろんこの件に知識もないし推測もできないので、憶測はしない。
しかしどちらかと言えば
むしろ飯伏より、新日本の飯伏担当者(だった人)の身の上の方が心配になってくるのだが……
それにしても思うのは、もはやかつての(内紛・スキャンダルの吹き荒れた)古き良き?プロレス団体ではなく、フツーのまっとうな会社のプロレス事業部となった新日本プロレスの、新時代の選手トラブルへの対応についてである。
思えばSNSが世の中に、当然会社員やスポーツ選手の中にも広まった現在においてすら、社員・選手がその個人ツイートで自分の属する会社・団体と正面衝突するというケースはあまりない。
ブロ野球もサッカーも大相撲も、メジャースポーツにおいていかにも起こりそうなことなのに、なぜか起こらない。
しかしこれがいまだに残るプロレスの特異性と言うべきか、プロレス界では起こったのである。
(だが、猪木や馬場の下で、こういうことが起こったろうか……)
はたしてブシロードというフツーの会社は、こういう前例のほとんどないケースにどう対応するのだろうか。
なんだか、やはりフツーの会社には違いなかったメガネスーパーが、SWSの内紛にお手上げになって撤退した故事を思い出すのは私だけだろうか。 もちろん、これで新日本が潰れるとかグジャグジャになるとかまでは行かないのだろうが……
しかしこれは間違いなく、テレビ朝日なんかには心証の悪いことである。
そして何より、全然新日本と歩み寄ろうとするようには見えない飯伏幸太は、どこへ行ってしまうのだろうか。
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