2021年も最末期の12月、プロレス界には悪い(と、一般的には思われる)ニュースが目白押しみたいな様相である。
その最初は、激震的なアイスリボンの大量離脱で――
(⇒ 2021年12月1日記事:アイスリボン・デスマッチハードコア派の大量離脱) 次に、高橋奈七永の(自分の旗揚げした)シードリング退団。(実は鬱病も患っていたことを告白)
高橋奈七永は全日本女子プロレス最後の「赤いベルトの王者」であり、それゆえシードリングは「全女の正統後継団体」と言えないこともなくはなかったのだが、これでその嫡流性もなくなった。
先述のようにアイスリボンは大量離脱に見舞われ、
一方でスターダムはコロナ禍にもかかわらずその売上げを2億円から5億円に2.5倍増させた。
これでますます女子プロレス界は「スターダム一強」の様相を強めてきたのが鮮明となった。 そして、全日本。
ここでは欠場中の野村直矢が「他にやりたいことが見つかった」として退団。
他にゼウスが大阪プロレス再興のために退団、
岩本煌史が「プロレスラー一時休業のため」退団となった。
これについてバックステージでは青柳優馬が、「今日という日を深く心に受け止めて、一生後悔しろ。死ぬまで後悔しやがれ」と、公然たるフロント(経営陣)批判を行なった。
さらには12月26日、三冠ヘビー級王者ジェイク・リーが負傷欠場(復帰時期未定)によりその王座を返還し、1月2日のアブドーラ小林との王座戦も中止となることが発表された。
まさに弱り目に祟り目、悪夢の連鎖のようである。
特にゼウスの場合は「発展的退団」と言えるが、野村直矢と岩本煌史を失ったのは、大打撃としか言いようがない。
二人とも将来を嘱目され、近未来の全日本をしょって立つべき存在だったはずである。
それが退団する理由も、なんだか不穏さを感じさせるものではないか。 そして現エースたるジェイクが、こんなとき長期負傷欠場するとは……
予定されていたアブドーラ小林との三冠戦は、そりゃあジェイクが勝つのだとわかってはいても、楽しみにしていた人は多かったはずだ。
この全日本の運気の悪さは、まるで団体崩壊に至る前夜のようで心配が募る。
男子プロレス界でも「ブシロード新日本」と「サイバーエージェントNOAH&DDT」の二極化が進んでいるが、それを加速させるような情勢である。
やっぱり全日本も、大資本をバックにした企業プロレス化しないと、先行き困難な2022年になりそうではないか……
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