青天の霹靂のような話であるが、10月18日、全日本プロレスの会見において――
ゼウス(39歳)が年内で退団すること、既に大阪プロレスの全株式を取得し、今後はその代表取締役となって活動することが発表された。
(⇒ 日刊スポーツ 2021年10月18日記事:全日本・ゼウスが大阪プロレスを買収「再生への思いがあった」 今後も交流) プロレスラーが新団体を旗揚げすることは、非常によくあることではあるが――
しかし自分の出身団体の株式を100%取得して自分が社長になるというのは、なかなか聞いたことがない。
もしかしたらプロレス界において、初めての事例かもしれない。
これもジャパニーズドリームに該当するのかわからないが、何にしてもその志は壮とすべきだろうか。
(下世話な話だが、いったい何円で買収できたのか気になるところではある……)
そして何より、全日本からは円満退団で今後も全日本は協力していく、という状況なのが良い。
どうもここ最近、退団だの移籍だのというのが、いささか芳しからぬ不穏なものが多かったプロレス界であるから――
これは一服の清涼剤というか、
「さわやか退団」と言っていいようなものである。
ところでゼウスは、「来年4月の旗揚げ」を目指しているという。
こんな表現をするということは、今の大阪プロレスは休止状態なのだろうか。
(私は知らないのである、正直……)
ここで気になるのは(GLEATと同じなのであるが)、旗揚げまでにどんな選手を集めてくるのかということだ。
もっともあまり多くの所属選手は抱えられないだろうから、それこそ全日本からの選手派遣が(集客上も)特に重要になってくると思われる。
それにしてもプロレス界、今のところ、コロナ禍をそんなにダメージなく切り抜けているように見えるのは大慶至極と言うべきだろうか。
むしろGLEATにせよ今回の大阪プロレスにせよ、旗揚げが相次いでいるほど……
そうは言ってもまだコロナ対応が続く中、大阪プロレスの再生はそんなに容易くはないはずである。
元全日本の三冠王者という肩書きは、スポンサー集めにいったいどれほど効果があるのかもわからない。
しかし男ゼウス、40歳目前――
大きな決断をし、夢に向かって踏み出したことを応援したい。
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