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なぜイジメ自殺は…その14 人と接しない職業に就きたい!―地上最後の「苦」、人間関係からの解放

 人間は平等である。

 ことに、あなたと同じ場所にいる人間については、いっそう強くそう言える。

 あなたと普段接していること、それ自体が平等の証(あかし)なのである。

 しかしもちろん、人間のヒエラルキーを作る本能は――どちらが「上」か「下」か決めたがる本能は、近くの人間にこそいっそう強く作用する。

 人間の自由と平等にとって真の敵・真の脅威が、身近な人間である
というゆえんである。

 集団ある限り人間関係も終わらない。だからイジメもなくならず、人類の精神的苦悩にも終わりがない。

 これは、解決不能な問題なのだろうか?



 だがここで、いい知らせもある。

 それはよく言われるように、人と人との絆が弱まっているとされていること――

 人々が集団に入ることを厭(いと)いだしたということである。

 
 最近の若者は、集団(特にヒエラルキー性の高い集団)に入ることを嫌ったり、バカにするようになったと報道される。

 ヤクザ・暴力団・暴走族、つるんで遊ぶ不良集団にさえ属したがらないとされる。


 これは、社会にとって福音と言わねばならない。

 私はこの点、世の中はだんだん良くなっていると思う。そしてさらに良くなると思う。



 人類の歴史は、快を増やし苦を減らしてきた歴史とも言える。

 病気も不便も自然災害も克服した人類に残る最後の「苦」は、人間関係に違いない。

 それは、最後には根絶されるべきものである。


 この流れを押しとどめることはできないだろう。

 趣味や嗜好の分野でもその細分化はとどまらず、今後も束ねられることはなさそうだ。

 人は人間関係をもたらす「集団」に属しようとはもはやせず、他人と極力「繋がり」を持とうとしなくなる。



 たぶん今の若者は、いや若くない人たちも、どうせ働くなら「なるべく人と接しない職業」を求めているのではないだろうか?

 確かに彼らは、一切の繋がりを持ちたくないと思っているわけではない。

 しかし彼らが繋がりを持ちたがるのは、自分で選んだ人/自分が好きな人だけである。

 学校・職場・その他の集団で出逢うような、特に望みもしない相手とは縁を持ちたくない。


 これは極めて健全かつ自然、合理的で妥当な志向と私には思える。

 今すぐにではないにしても、世の中はそういう方向に進んでいくだろう。

 人類の苦からの解放は、ネットワークの稠密化・強化ではなく、その切断で――好きなような切り貼り化でもたらされるのである。

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 よって、再度言う。

 イジメをなくしたいのなら、まず集団を解体すべし。

 「行かなければならない」学校に行く限り、イジメは決してなくならない。どんな予防も事後対応も無駄である。

 だから、全ての教育機関を私塾にすればよいだろう。

 そうでなければ学校は「出入り自由」、休校・転校・復学などが自由にできる場であるべきだ。

 行ってもいいし、行かなくてもよい。どこに行こうが行くまいが勝手。

 そうして流動性を確保することでしか、イジメは防止できないのである。

 またその副産物として、学校の先生は本当に塾の先生より教える能力が劣るのか、実地検査もできるだろう。

 学校の先生は生活指導だの部活だのという余計なことから解放される。

 そういうハンディがなくなり、自らも私塾の先生になったとき、ようやく旧「塾の先生」と同じ条件で競争できるわけである。

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 しかし、では、「職場」はどうか。

 職場から抜けるのは、学校から抜けるよりずっと難しいと思われる。(それには生活がかかっている。)

 超好景気の人手不足ならいざ知らず、転職なんてそんな簡単にしばしばできるものではない。

 これこそが、職場を地獄や針のムシロと思っていても辞めるに辞められない理由である。

 
 よって次は、職場での具体的イジメ手法・パワハラ技法を見るとしよう。

 その代表例として選ぶのは、非暴力的で正当業務の範囲内に見えながら、絶望的なまでに人の気力をくじくやり口――

 すなわち「文書を書き直せ」というイジメである。


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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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