7月25日の新日本・東京ドーム大会は、新日本として初の「夏の」東京ドーム大会であった。
そのメインイベントたるIWGP世界ヘビー級選手権試合は、現王者の鷹木信悟と挑戦者(で初代王者)飯伏幸太が戦うはずであったが――
飯伏は体調不良が直らず、急遽ピンチヒッターで登板したのは「やはり」棚橋弘至であった。
この「やはり」は、「まだ」と言い換えるべきかもしれない。
こういう種類の新日本のピンチに立ち上がるのは、このシチュエーションで立ち上がるに似つかわしいレスラーは、今でも「まだ」棚橋弘至なのだ。 もっともこれは、棚橋自身にとってはもちろん良いことである。レスラー冥利に尽きることである。
そしてこのピンチに棚橋を投入したのが「やはり」間違いではなかったことは、試合内容で証明されたと言ってもよいのではあるまいか。
となるとこれからもまた、似たようなピンチが新日本に訪れた際には再び棚橋が投入される可能性は大いにあるだろう。
(とは言っても、あまり頻繁にそんなことがあってはさすがに飽きられるのだが……)
それにしても、たとえば4年前あたりの棚橋弘至と鷹木信悟を比べれば、まだまだ前者の方が二段も三段も圧倒的に格上と見なされていた。
この二人が戦えば、棚橋が勝つのが当たり前であり道理であった。
しかし今となっては、ピンチヒッターという役割を外してみても、やはり鷹木がやや有利でありたぶん勝つだろう、という見方が一般的ではあるまいか。
これは致し方ないことだが、やっぱり棚橋ほどのヒーロー・エースにしても、第三世代の辿る道を数年かけて辿りつつある。
それを我々は現に見ている。
ところで意外だったのは、セミファイナルのIWGPタッグ選手権で、王者チームの内藤哲也&SANADA組が挑戦者チームのタイチ&ザック・セイバーJr.とのリターンマッチに敗れ、防衛ゼロ回で王座陥落してしまったことである。
このチーム、今の新日本で最強のチームだと大多数が認める組み合わせのはずで、てっきり何回もの防衛を積み重ねていくと思っていたのだが……
(たぶん、皆さんもそう思っていたのではないですか?)
これは、いよいよSANADAが内藤と袂を分かつ前兆なのだろうか、と深読みしてしまいそうなアッサリ陥落である……
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