7月4日、スターダム横浜武道館大会のメインイベント、赤いベルトの王座を賭けた王者・林下詩美と挑戦者・刀羅ナツコの試合は、
刀羅ナツコが場外へのフットスタンプを仕掛けた際に着地に失敗して負傷、レフェリーストップで王者の防衛となった。
もちろん刀羅ナツコは号泣、詩美の方も涙ぐんでコメントをした。
悪のユニットのトップを務める者としてのナツコの心境を思うと、こっちが胸が痛くなってくるようだ。
あるいはこういうのも、「痛みが伝わるプロレス」と言うのかもしれない。
そして同時に、ナツコが場外マットに着地したときの足首のグニャッと曲がった光景もまた、非常に痛みが伝わるものである。
ああいうこと、レスラーでない一般人の生活でもしばしばあるからだ。
負傷に至ることはないとしても、あの痛さはたいていの人にわかるはずである。 ところで、このブログでも書いてきたことはあるが――
数あるプロレス技の中でも、この「フットスタンプ」というのは最高ランクの危険技ではないか、と思う。
私は個人的にプロレス界で最も危険極まる技は、伊藤薫のフットスタンプだと思っている。
そして、覚えている人が多いか少ないかわからないが……
フットスタンプを巡っては、プロレスラー同士の武藤敬司と拳王の間で「論争」が起こったこともあるのだ。(⇒ 2019年11月8日記事:拳王のフットスタンプ論-「誰でもできる」フットスタンプは最凶技の一つ) 私は(たぶんあなたも)、フットスタンプで内臓を損傷させられた例がないのを、不思議に思うものである。
そして、後出しジャンケンのようで申し訳ないが――
まさに今回のような「やった方が、着地に失敗して足首をひねってしまう」例も聞かないのを、不思議に思ってきてもいた。
しかし、やはりというか何というか、そういうことは今回起こってしまったのだ。
ありそうなことは、やはり起こる……
マーフィーの法則ではないが、その一例が今回できた。
となるとやがて、「フットスタンプを喰らった方が内臓損傷した」例も、やっぱり発生するのではなかろうか。 WWEにおいてパイルドライバーが禁止技になっているのは、よく知られている。
しかし私には、(確かに死の危険とまでは行かないが)パイルドライバーよりフットスタンプの方がずっと危険な技に思える。
こう言っちゃなんだがパイルドライバーは、自分の太腿で相手の頭を挟むことで、いかにも脳天への衝撃を調整できそうではないか?
だが逆に、フットスタンプで「着地を調整」することは、それよりはるかに難しいことに思える。
思うに、「マット内で(マット内に)やるフットスタンプ」はいいとしても――
「場外にやるフットスタンプ」は、禁止技にした方がいいのではなかろうか。
私は全然知らなくて言うのだが、実はWWEも密かにそれを禁止技にしてるんじゃないかとも思うのである。
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