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リデットUWF対ハードヒットの「UWF継承戦争」

 先日の「リデットUWF vs ハードヒット」対抗戦について、橋本宗洋氏がNumberに記事を書いている。 

(⇒ NumberWeb 2021年6月17日記事:「腹立たしいんですよ」“2021年のUWF”は殺伐とした対抗戦に 佐藤光留はなぜ田村潔司に激怒したのか?)

 さすが橋本氏というか、読み応えのある記事である。

 しかし私はリデットUWFはおろか、ハードヒットの試合もほとんど見たことがないに等しい。

 いやそもそも、本家UWFの試合さえもそうである。

(と言うか、今のプロレスファンの大部分はそうだと思われるが……)


 よって、両団体の試合内容についてもイデオロギー闘争についても、「どっちが真のUWFか」についても、語れることは何もない。

 ましてや真のUWFとはいったい何なのか、なんてことについて語れるはずもない。

(しかしこれ、語れる人がいるのだろうか……)


 それはともかくとして、この2021年にもなお生き続けるUWFという言葉について、いつも思うのは――

 このUFWという言葉に、商標権はないのだろうかという感想である。

 これについて深く調べようとしたことは一度もないが、おそらく商標権や独占使用権はないのだろう。

 だからこそ「誰が使っても咎められない」状態になっているのだろうが、つくづく第一次UWF創設の面々は惜しいことをしたものである。

 UWFの名称使用権を持っていれば、どれだけ莫大な利益を得られたことだろう……

 と、プロレスファンなら一度は思ったことがあるのではなかろうか。


 それにしてもUWFという名、もはや団体名でも運動体の名称でもなく、もはや一つのジャンルの名称である。

 それは茶道でいう「裏千家・表千家」などの流派名に相当する、と思った方がしっくりくる。

 さりとて、その流派の作法とはどんなものかが固まっているわけではない(誰も言うことができない)という、それこそプロレス的なジャンルだと思える。

 だいたいカズ・ハヤシがそのジャンルの担い手の一人になるなんて、

 パラドックスというかアンビリーバブルというか超現実的というか、

 リデットUWF(GLEAT)設立前に誰がそんなことをイメージしたろう。


 田村潔司らのリデットUWFは、あえてUWFを名乗った。

 佐藤光留らのハードヒットは、あえてUWFを名乗らないできた。

 しかしそれでいて、「現在進行形のUWF」という自負を持つ。

 そしてその両者が2021年になってなお、UWFの正統継承者の誇りを巡って戦っている(という図式になっている)。

 
 なんだかUWFというのは、ファンのみならずレスラーの中でさえ「失われた光輝ある古代王朝」のような位置づけになっているのかもしれない。

 まるで三国志の蜀の劉備や孔明が、「漢朝復興」を旗印にしていたのと似ているようにも思えてくる。



 しかし王朝興亡の世界史と違い、プロレス界ではジャンルが滅びるということはまずない。  

 だから今のリデットUWFとハードヒットの抗争でもどちらかが滅びるということはなく、

 結局は「現在進行形のU系団体」が分立して続く、ということになるだろう。
 
 そしてまた、西暦2050年を過ぎてもなお、U系団体というのは存続するどころか新たに生まれ続けていくような気がする。

 つくづくUWFの誕生は、日本のプロレス史全体の中でもトップテンに入る重大な出来事だったと思う次第だ。


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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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