新日本プロレス2.11広島大会のメインイベントは、二冠王者・飯伏幸太vs挑戦者・SANADAであった。
そして、飯伏が勝って王座防衛した。
またしても「SANADA問題」である。
SANADA問題とは、いったいいつになったらSANADAは挑戦者であることを止めるのか、「せめて」G1優勝くらいはしないのか、という問題である。
これはもう、少なくとも2年くらいは遡る問題だ。(⇒ 2020年10月18日記事:G1第30回は飯伏幸太が連覇-再びの「SANADA問題」) 今回の王座挑戦においても、SANADAが勝つと心から予想した人は1割にも満たないと思われる。
もはやファンの心の中でも、SANADAはまるで「挑戦者慣れ」しているように映っているのではあるまいか。
挑戦はするが、「例によって」負けるだろう、という風に…… バックステージコメントで、飯伏幸太はSANADAに
「こっち側に来るべきじゃないか、ベビーフェイス側に来るべきじゃないか」と試合後のリング上で声をかけた、
と言っていた。
「次のステージに進むには結果を出してから、と考えているのかもしれないが、
自分はそうじゃなく今からでも前に進むべきだと思う」
というのが飯伏幸太のSANADAに対する意見で、これはそれこそ2年前くらいから変わっていない。
もっとも、SANADAは今でも明らかにベビーフェイスである。
彼をヒールや悪玉と見る人は、一人もいないに違いない。
いや、彼の属する(内藤哲也率いる)ロスインゴ軍をヒール軍団と見なす者もまた、一人もいないような気がする。
そう言えばCHAOSもまた、ヒール軍団とはほど遠い。
今そう言えるのは、ユナイテッド・エンパイアくらいではなかろうか。
(それも、グレートオーカーンがいるからである。)
その意味で今の新日本のユニットというのは、「正規軍かぶり」が甚だしいとも言える。
またその意味では、SANADAが飯伏幸太ら正規軍に移ったとしても、インパクトや新味は乏しいとも言える。 だが、だからと言ってSANADAがヒール転向するというのも、あまりファンの支持を集めなさそうである。
やっぱりSANADAに一番似合うのは、自分がリーダーとなって新ユニットを立ち上げることではなかろうか。
そのユニット名は「プロレス美学研究所(仮)」みたいなものとして、プロレスに美学を求めるレスラーが集うというのが、最も適しているように思うのである。
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