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米議会襲撃事件の象徴「ペイントレスラー」-一般社会へのプロレスの影響

 1月6日、アメリカの連邦議会議事堂にトランプ大統領支持者ら群衆が襲撃をかけ、死者5人を出す惨事となった。

 その襲撃者たちのうち最もインパクトのある姿の男性は、一躍世界のニュース写真界を席巻した。

 あなたもニュースを見ていれば必ず見ただろう、あの

「上半身裸」

「顔には星条旗柄のペイント」

「牛のようなツノが左右に伸びた毛皮の帽子」

 という出で立ちの、33歳ユーチューバーである。


(⇒ ヤフーニュース 2021年1月12日記事:SNSの「どや顔」が命取りに 米議会襲撃事件 トランプ氏に洗脳された支持者たちの悲劇)


 あれを見たプロレスファンの100%が、こう思ったはずである。

 これはペイントレスラーである、と。


 中には、本物のプロレスラーが暴動に参加していたのかと早とちりした人もいたのではなかろうか。

 
 彼の扮装は、断じて北斗の拳に影響を受けたのではないだろう。

 私はこれ、確かに何の確証もないが、やっぱりペイントレスラーから影響を受けた(インスパイアされた)んじゃないかと思うのである。

 この人をプロレス会場で見かけたとしたら、誰がプロレスラーであることを疑うだろうか。

 彼がそのことを意識しなかったなんて、信じられる話だろうか。

 

 私はアメリカに住んだこともないので、WWEを中心とするプロレスがどれだけアメリカの一般家庭に浸透しているのか、どれだけの影響力を持っているのか実感として知らない。

 しかし、プロレスに全然興味ない一般の日本人でさえ、

 あの出で立ちを見て「まるでプロレスラーだ」と直感しなかった人の方が少ないはずだ。

(たぶんその人の頭の中には、ロードウォリアーズの面影でも映っていただろう。

 彼ら2人もまた、日本でのプロレスラーというもののイメージ形成に大きな役割を果たしている。)


 だからアメリカでは日本よりずっと、「こりゃプロレスラーだwww」などとネットが盛り上がったのではなかろうか。

 プロレス(の影響)は、こんな場違いなところにまでひょっこり顔を見せるから「面白い」……

 と言っては不謹慎になるだろうが、しかし本当にプロレスって、思いも寄らぬところで出てくるのである。

 この、アメリカよりずっと一般社会がプロレスから縁遠いはずの日本でさえ、

 「タッグ」という言葉は、何の説明もなく至る所で使われている言葉になっているくらいだから……


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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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