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「和製モンゴル人」グレートオーカーン:新日本は「浮世離れ系」を積極投入する

 長すぎる海外遠征期間を経て、ついに日本へ帰還したグレート-O-カーン。

 その独占インタビューに、東スポが初めて成功したという。

 そんなインタビューに成功するのは岡本記者しかいないだろうと思ったら、やっぱりそうであった。

(⇒ 東スポweb 2020年10月29日記事: 【新日本】グレート-O-カーン 世界初!独占インタビュー「オカダは余の時代の礎になる運命じゃ」)


 このインタビューの中でオーカーンは、「怪奇派」と呼ばれるのは言語道断としている。

 確かに彼を怪奇派と呼ぶのは、私には違和感がある。

 まず「●●・カーン」というのは、日本プロレス界では由緒ある伝統名の襲名である。

 と言っても思いつくのは「初代」キラー・カーンと、

 橋本真也の扮したハシフ・カーンの2名しかいないのであるが……


 しかしそれでも、キラー・カーンだけで充分だろう。

 かつて寺西勇は「和製カーペンティア」と呼ばれたが、それに倣えばオーカーンは「和製モンゴル人」の2代目である。

 さてしかし、キラー・カーンは喋り方はあくまで普通の人間、普通の日本人であった。

 一方オーカーンの場合は、語尾が「~じゃ」、一人称が「余」、決め台詞が「ひれ伏せ愚民どもっ!」であり、これだけ取り出せば怪奇派と言うより変人である。

 私は、そういう要素を持つレスラーをまとめてうまく言い表そうとすれば、「浮世離れ系」という表現が最良
ではないかと思う。

 そして新日本は(意外にも)、ほとんど途切れないかのようにコンスタントに、こうした浮世離れ系レスラーを積極的に投入している団体なのだ。

 思い返せば、キャプテンニュージャパンがそうであった。

 「クレイジー坊主」飯塚高史もそうであった。

 そして今また、オーカーンが登場した。

 
 翻って他団体を見るとき、(これまた意外にも)浮世離れ系レスラーは、あまり目にすることがない。

 たとえば全日本に、そういうレスラーはいるだろうか。

 ブラックめんそ~れがそれだと言われるかもしれないが――

 しかし、単にマスクをかぶって面白言動していれば浮世離れしているかと言えば、そうはならない。

 私見ではブラックめんそ~れは、浮世離れ系とまでは言えない。

 そういう観点からすれば、あの(最も多くの浮世離れ系レスラーを抱えていると直感しそうな)DDTでさえ、同列にいる。

 そして、NOAHに至っては――

 谷口周平がマイバッハ谷口をやめ、小峠篤司が革命マントヒーローをやめたことで、とうとうゼロになってしまった。

 この方面で新日本と渡り合っているのは、つい最近「ジ・アンドリュー・“キング”拓真」が登場した、2AWが最右翼ではなかろうか。


 「浮世離れ系レスラー」を抱えるかどうかは、むろん各団体の方針による。

 だから、そういうレスラーがいなかったり少なかったりすることが、悪いことではもちろんない。

 だが、強いて言えばそういうレスラーの存在は、興行にバラエティや多様性を持たせる(そして、ファンの興味を引きつける)点で、今でも有益だとは言っていいと思う。

 あえて言えば、NOAHや全日本に足りないものがあるとすれば、これではないか?

 
 また、グレートオーカーンの正体は、アマチュア競技で信じられないほどの実績を残した男である。

 それをこうした浮世離れ系レスラーにしてしまえるのだから、それは団体の底力のようなものを表している、とも言えるだろう。

(他の団体だったら、早々と正統派エースになってしまいそうではないか。)

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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