思いもよらぬ人から、思いもよらぬ発表があるものである。
8月27日、北斗晶らが会見を開き、コロナ禍で超困難な状況にある女子プロレス界の大同団結を図る新組織「ASSEMBLE(アセンブル)」発足が発表された。
この会見に出席したのは――
●北斗晶(元全女、引退)
●ダンプ松本(フリー)
●朱崇花(フリー)
●堀田祐美子(フリー)
●長与千種(マーベラス)
●彩羽匠(マーベラス)
●里村明衣子(仙女)
●橋本千紘(仙女)
●尾崎魔弓(OZアカデミー)
●ボリショイキッド(PURE-J)
●マリ卍(PURE-J)
●高橋奈七永(シードリング)
●世志琥(シードリング)
の13名。
そして会見にこそ出席しなかったが、
●スターダム
●アイスリボン
●WEVE
の3団体も、既に加盟しているという。
(⇒ THE DIGEST 2020年8月27日記事:女子プロレスが共闘組織『ASSEMBLE』を発足!北斗晶、長与千種、ダンプ松本らが会見) 「女子プロレス団体の大同団結」というものがいつかあるだろう、
特にこのコロナ禍で興行収入が激減している今の状況ではあるだろう、
と思っていた人は、とても多いはずである。
しかし、その発起人・中心人物が北斗晶であろうとは、ほとんどの人には不意打ちみたいな感覚ではなかろうか。
北斗晶という人物、引退以来、プロレス界にはほとんど触れてこなかったからである。 しかし、もっと不意打ちかもしれないのは――
もちろんここに、スターダムが加盟していることだ。 言うまでもなくスターダムは、親会社をブシロードとする新日本プロレスの兄弟団体。
昨今の新日本もスターダムも、「鎖国政策」を採っていることで知られている。
たとえ女子プロレス団体が大同団結することがあろうとも、スターダムはその中には入らない……
と、プロレスファンならほとんどの人が予測していたはずだろう。
(特に、高橋奈七永と世志琥という、そんなに円満な離脱だったとは思われない「元スターダム」の2人がいるシードリングとは……)
ところがどっこい、むしろ今回の会見では、
孤立しているのは東京女子プロレスだけみたいな状態である
つまり、見ようによっては――
ブシロード企業プロレスは大同団結したのに、
サイバーエージェント企業プロレスはその中に入らなかった、
という色分けにもなる。
東京女子プロレスが声も掛けられなかったのか、
それとも掛けられたけど断ったのか、私にはむろん知るよしもない。
これに深い意味があるのかないのかも、私にはわからない。
しかし少なくとも、
「さすが北斗晶の名声・人徳あったればこそ、
ほとんど全ての女子団体が集まった」
というだけの話では、どうもなさそうである。
いや、もしかすると――
単に東京女子プロレスには「北斗晶世代」の人間がいないから、
北斗晶にもツテがないし、
東女の方も北斗晶に呼びかけられてもあまりピンとこないから、
という単純な話なのだろうか。
だが、普通は、「誰でも知ってる」北斗晶から呼びかけられて――
それもほとんど全ての女子団体が加盟すると知らされれば、
キッパリ断ることも難しかろうと思うのだが。
なんにせよ、ASSEMBLEの初興行は、10月1日・上野恩賜公園の野外ステージである。
大日本やアイスリボンがよく「水の掛け合い」をやっている会場である。
はたしてこの史上初?の女子団体大同団結の試みが、どんなものなのか……
リデット新団体「GLEAT」の旗揚げ興行も10月15日にあることだし、
10月は久しぶりに、プロレス界に(やや)大きな動きがありそうである。
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