テレ朝チャンネル2で、新日本レスリングどんたく2019最終日を生中継で見た。
メインイベントのオカダ・カズチカ vs SANADAのIWGPヘビー級選手権は、オカダが勝利して防衛に成功。
しかしこれはもちろん、初めからわかっていた結果であった。
いったい「内藤哲也の配下」であるSANADAが頂点に立ってしまったら、どうなるというのか。
まるでつじつまが合わなくなるではないか。(⇒ 2019年3月24日記事:2019ニュージャパンカップはオカダが優勝-MSGメインにふさわしい選手は32人もいなかった) SANADAが本当に新日本の頂点を目指すのなら、もちろんロス・インゴを辞めるべきである。
それも壮絶な裏切りを行い、一匹狼または新軍団のトップになるべきである。
そうであってこそ頂点を目指す姿勢が明確になるのであり――
そういうシチュエーションで行うオカダとの頂点争奪戦の盛り上がりは、今回など比較にならないほどになるだろう。 おそらくこれは、誰にもわかりきった話なのである。
SANADAファンには本当に申し訳ないが、内藤の子分と新日本のトップが激突して内藤の子分が勝つなんて、そんな締まらない話はないのである。
今の新日本プロレスの弱点をほじくり出すとすれば、まさにこういう点にあるのだろう。
こんなシチュエーションをビッグマッチのメインに据えてくるなんて、まっとうなシナリオライターなら採用するはずがない。
ところがどっこい、今の新日本ではこれでも盛り上がってしまうのである。
だからこんなシチュエーションを実施して、しかもそれで成功したことになってしまうのだ。 SANADAを一軍の長にしてオカダに挑ませれば、もっともっと大きな成功を収めたのは確実なのに……
(それに、我々に知ることのできない内部事情はともかくとして、こういうストーリー作りを妨げる要素は別にないように思える。
ロス・インゴのグッズ収入が、会社としてはあまりにも失うのが惜しい――
ということなら、ややわかるが。)
しかし今大会で(不幸にも)最も印象に残ったのは――
勝利したオカダが最後に「金の雨が降るぞー!」とレインメーカーポーズを決めたところで射出されるはずの
「金色テープ」が、
なんとなんと勝利者賞をもらう時点で早々と射出されてしまう、という前代未聞?の大失態である。
オカダは「あ~ビックリした~」とフォローしていたが、何だか新日本内部でも大問題になりそうで怖い。
(あれをやってしまった人にこそ、いま話題の「恩赦」が必要になるかもしれない。)
なお、次の王座挑戦者は、あのクリス・ジェリコ――
予言しておけば、もちろんオカダが勝つだろう。
たとえジェリコが勝ったとしても、当然ながら短期政権に決まっている。
常時参戦できない者に、最高峰のベルトを持たせておくわけにはいかないからである。
(新日本がよほど困窮していれば話は別だが、今の新日本は所属外の選手に王座を「貸与」する必要がない。)
我々が本当にIWGPヘビー級王座戦を勝負論を持って見ることができるのは、もしかしたら、
グレート・オー・カーンの凱旋帰国まで待たねばならないのかもしれない……
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