4月21日に開催されたRIZIN.15は、どちらかと言うと面白い試合が少なかったように思う。
しかしそれも無理はなく、神興行なんて滅多に見られないものである。
去年の大晦日で計量失敗の大失態を演じたRENAが判定勝利したのは良いとして、その内容は面白かったとはとても言えないものであった。
那須川天心は「マニー・パッキャオの視角」に勝ち、堀口恭司は「アニオタ&サブカル系戦士」ベン・ウィンに勝ったが――
しかし
両方とも解説のGACKTに「勝って当たり前」「相手ではない」とあからさまに言われてしまうような相手であったようだ……
(しかし、ベン・ウィンのどこがアニオタなのかサブカル系なのか、全くそれらしいところは見せてもらえなかった。
もっとも、顔立ちだけは言われてみればアニオタのようにも見えるが……)
その中でベストバウトだと思ったのは、「キモ強哀戦士」なんてヒドいと言えばヒドい肩書きを付けられた北岡悟と、
「日本に住んで11年の良き家庭人」のように煽りVで描かれた「シン柔術マジシャン」ロベルト・サトシ・ソウザの一戦であった。
その理由は、やはり「柔術マジシャン」が打撃で北岡に勝つ、という意外性である。
こういうところ、格闘技やプロレスには推理小説みたいなところがあり――
意外性が強ければ、なんだかんだ言っても人は喜び、「おお」と思うものである。 また、試合後のソウザが柔道着を着て日本語で「ここで闘うのは私の夢でした」と涙ながらに日本語でマイクしたのも、日本人観客の心の琴線に触れるものである。
ああいうのは、かの前田日明戦の後のドン・中矢・ニールセンのマイクスピーチ以来、日本人にとても感銘を与えるものになっている。
(⇒ 2017年8月19日記事:ドン中矢ニールセン死去-永遠の1986年10月9日・前田日明戦) ところで
高田延彦の隣に座ったマニー・パッキャオは、高田が懸命に感想を聞いているというのに――
「テンシン、イイ」とか、驚くぐらいたいしたことない短い返事しかしなかったのだが、あんなんでいいのかと思ったのは私だけではないだろう。
そしてまた、
神取忍がRIZINに出る話は、もうなくなってしまったのだろうか……
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