2017年10月31日に7度目の引退を行った大仁田厚(60歳)が、10月28日のプロレスリングA-TEAMの大会で7度目の復帰を果たすことが報じられた。
(⇒ デイリースポーツ 2018年9月28日記事:大仁田厚“ボランティアレスラー”で7度目復帰!神埼市長選再出馬も視野) 大仁田自身はこれを、あくまで「プロレスラー」すなわち「報酬をもらって試合する人」ではなく、
日本初の「ボランティアレスラー」すなわち「無報酬で試合をする人」(ただし現金1000円の支給は求める)としてリングに上がるのだから、
昨年の「最後の最後のプロレスラー引退」はウソではなかった、と言いたいようだ。
これは
さしずめ、「ボラレスラー」と略した方がいいだろうか。
「最後の引退」からちょうど1年というのが「舌の根も乾かぬ」期間と言えるのか、プロレスファンの中でも意見は分かれるだろう。
(いや分かれないか、そんなことでは……)
しかしこうなるだろうことは、ファンの過半数は予測していたかもしれない。
もしかしたら、「ホント引退詐欺もいい加減にしろよ」と怒ったりシラける人より、
「やっぱそうだったか」と得心する人・あるいは「こうでなくちゃ」と喜ぶ人の方が多いくらいかもしれない。
もう大仁田厚は、こういうことが許容される唯一無二のポジションに上り詰めたという言い方もできる。
ほら、よく棚橋弘至について言われるではないか――
どんなにブーイングされてもされても「愛してま~~す!!」と言い続けたことが、やがて新日本に欠かせないキメゼリフになっていった、と。
大仁田厚の場合は、どんなにボロクソ言われても引退・復帰し続けたことが、それに当たるのかもしれない。
棚橋と棚橋ファンには怒られるだろうが、何やらそんな類似性さえ感じさせずにおかない気分だ。 それにしても戦時中には「死は鴻毛よりも軽し」と言われたものだが、
大仁田の場合はまさに「引退は鴻毛よりも軽し」である。
そしてファンもまた、大仁田の引退とは何年かに1回のイベント興行だと思うように慣らされている。
こんなレスラーは、確かに他に誰もいない。
やっぱり大仁田厚は邪道を名乗るだけあって、異端中の異端と褒めるべきなのだろうか……
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