9月15日のIWGPヘビー級王座戦で、石井智宏を退けて王座防衛したケニー・オメガだが――
その試合後のリング上のマイクアピールには、会場の観客もテレビで見ていた人も「オッ」となったのではないだろうか。
ケニーは盟友・飯伏幸太の前で、
「どこへ行っても、
どこの国に行っても、 ゴールデン・ラヴァーズは同じ気持ちで戦っていく」
と日本語で言った。
この御時世、これを「オッ、ケニーもついにWWEに行くのか?」と捉えない方がおかしい。
いや、こういう御時世でなければ何でもない他意のない言葉として聞き流されるのだろうが、
そんな風に聞こえるのはもはや「WWE過敏症」の症状なのかもしれないが…… しかしどうやっても、意味深発言に聞こえるのだ。
オマケにバックステージでは最後に
「グッバイ 棚橋、
グッバイ 新日本、
グッバイ オールファン」 なんてことまで言ってしまうのだから、ますます意味深ではないか。
もちろんケニーは「そっち(WWE)には行かない」と大観衆の前でマイクして喝采を浴びたことがある。
そんなことをしているのにやっぱりWWEへ行くなんて、ありえないことではないかとも言える。
しかしWWEに行く人は、事前に「行く」とは言わないものである。
むしろ「行かない」というものである。
たぶん、ではあるが……
ケニーにしても、WWEには行かないというファンとの「約束」は1~2年くらい守ればいい、と素直に思っているのではないか。
そして実際ファンも、ケニーが約束を破ったからと言って裏切られたとは思わないだろう。
多くのファンは、あんなこと言ってもやっぱりいつかは行くんだろうと思っているはずである。
(これは逆に、「WWE不感症」と言ってもいいかもしれない。) 週刊プロレスも、天龍がSWSに行ったときのように、
「『プロは約束よりお金である』ことが証明された。
これは歴史的事件である」
なんてのを表紙にすることはもはやない。 たぶんケニー・オメガがWWEに行くのは、いよいよ時間の問題だと見ていいのだろう。
もしかしたらそのタイミングは、来年1.4東京ドームを待たないのかもしれない。
次は盟友・飯伏幸太を防衛戦を行うのだろうが、そこでベルトを落としてからWWEに行く、というのもあり得るのはあり得る。
だがこれが、
次の飯伏戦に「ひょっとしたら、まさかケニーが負けるかもしれない」という勝負論を持ち込んで、ファンの動員数を上げようとする意味合いがあるなら―― これはまた、意味深というか奥深い秘境のような発言である。
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