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「パッケージ・パイルドライバー」の流行と「強そうな技に聞こえない」問題

 ここしばらく忙しくて、サムライTVなどでプロレス中継を見る機会がなかった。

 プロレス編については久しぶりの投稿である。

 
 さて、「この頃プロレス界で流行るもの」と言えば――

 一にトラースキック、

 二にパッケージ・パイルドライバー


 ではなかろうか。

 ここ最近のトラースキックの盛行については、2年前にも記事を書いたことがある。

 まさに現在の日本プロレス界は、「トラースキックなしでは夜も明けぬ」状態である。
 
(⇒ 2016年8月23日記事:レスラー短感04-3 丸藤正道のチョップ、トラースキック、ガンダムのエルメス及びビットについて)


 そしてさらに最近、非常によく目にするのが、「決め技」としてのパッケージ・パイルドライバーというわけだ。

 この技をフィニッシュホールドにしている選手、別に数えたわけではないが、実に多い印象を受ける。

(私の感覚では、つい5年ほど前まではここまでではなかったように思う。)


 実際、パッケージ・パイルドライバーという技、確かに普通のパイルドライバーやその他の必殺技より、かなり説得力があるように見える。

 受ける側の選手は、技名どおり手脚をコンパクトにパッケージされ、まさに「手も足も出ない」体勢で頭から下に落とされているからだ。

 観ている側からすれば、確かにフライングボディプレスでKOされるよりは、ずっとダメージが深いように感じずにはいられない。


 しかしパッケージ・パイルドライバーには、「現代を代表する必殺技」として、一つ致命的な欠点がある。

 これはプロレスファンのみんなが感じていることだと思うが――

 「パッケージ」という響きが、どうにもこうにも「最強の必殺技」というイメージを形成させないのだ。

 いや、正確には、「こういう名称の技が最強の必殺技であってほしくない」と人に思わせる、というべきか。


 パッケージって、どうやっても「小さくまとまった」というイメージに繋がるのである。

 「相手を小さく丸める」という連想が必然に湧き、

 とてもじゃないが昔の「卍固め」や「バーニングハンマー」など、

 いかにも「鮮やか・強烈」を感じさせる技名の響きには及ばない。

(そう考えると、「ピラミッド・ドライバー」という技名は秀逸である。

 なんか、不可思議なカッコ良さがあるではないか。)


 だったらどうすれば、パッケージ・パイルドライバーという技の名前をカッコ良くできるか、だが……

 相手の体をパッケージするという主旨を生かそうとするなら、


●リダクション・パイルドライバー(縮小・reduction)

●コンプレッション・パイルドライバー(圧縮・compression)



 といったところになるだろうか。

 私としては、「パッケージ・パイルドライバー」よりは、「リダクション・パイルドライバー」の方が、百倍もカッコ良く感じるのだが。

 多くの選手が使う必殺技として、ずっと汎用性があるように思えるのだが。

(もちろん、本場の外国人選手や外国人ファンがどう感じるのかは知らない……)

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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