8月28日のDDT新木場1stRING大会で、里村明衣子がDDT無差別級王座を男色ディーノから奪取し、DDTの頂点に立った。
もちろん、女子初の戴冠である。
最近の里村明衣子、WWEのメイ・ヤング・クラシックトーナメント出場決定と合わせ、こういう言い方は悪いのだがまるで“狂い咲き”の様相を呈している。(⇒ リアルライブ 2018年8月29日記事:里村明衣子がDDTの歴史を塗り替える快挙!女子初のKO-D無差別級王座奪取!)
しかもなお、全日本の現世界タッグ王者である諏訪魔と石川修司が――
里村と松本浩代(里村とともにWWEに参戦する)とのタッグを、次期挑戦者に指名する(かのような)発言をした、と東スポwebは報じている。(⇒ 東スポweb 2018年8月30日記事:【全日本】世界タッグ挑戦に女子選手 諏訪魔&石川組が防衛戦にGOサイン) これについては、いくら何でも東スポの飛ばし記事だと思う人が大半だろう。 そして生粋の全日本ファンのほとんどは、「そんなことやってくれるな」と感じるだろう。
里村(と松本)が一級の女子レスラーだということは万人が認めるとしても、しかしそれでも、
こともあろうに女子選手が全日本のタッグ王座を戦う図というのは、
たとえ女性を差別する心が全くないにしても、やはり拒絶反応が出て当然である。
先頃亡くなった馬場元子さんではないが、「馬場さんならそんなことはしません、許しません」と思ってしまうものである。
馬場全日本時代にもしそんな提案をしていたなら、さすがのジャイアント馬場も激怒するか心底呆れたに違いない。 しかし、むろん時代は変わった。
今の全日本は「名門」の血を引く格式高き団体ではあるが、その実態はインディー団体の一つである。
たぶん、現時点での男子団体を実力順(集客力順)に並べると――
新日本>DDT>大日本>全日本≒NOAH といったところではないだろうか。
だから、いかにもインディー団体らしい“仕掛け”を仕組んでいくのも、それはそれで今の環境へ適応しようとする努力である。
もし本当に里村&松本組が諏訪魔&石川組と全日本世界タッグのベルトを賭けて争うなら、それはそれで話題になるに違いない。
しかし当然と言えば当然ながら、その試合に勝負論というものはない。
いくらなんでも全日本の世界タッグチャンピオンチームが女子チームに敗れるなんて、さすがにそれはない……
と、観客みんなが思っている。
今回のDDTのタイトルマッチで、ディーノが里村に負けると思っていた人が過半数に上った(はずだ)のとは、根本的に違うのだ。 また、その裏をかいて里村組が勝利しようものなら、それはやっぱり全日本のブランドを毀損することになるのは火を見るよりも明らかである。
よってその試合、純粋に内容を見られることになる。
この4人のプロレスラーとしての力量が、ほとんど限界まで試されるようなものである。 もし東スポwebの記事が飛ばし記事でなく、本当に実現するものなら――
特に諏訪魔にとっては、まさに試練の一番であると言えるだろう。
そして
なぜか諏訪魔、こういう“試される”試合を何度もやっているように見えるのは、気のせいだろうか……
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