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レスラー短感01 鈴木秀樹のバックボーンは「郵便局」か?

 この「レスラー短感」では、個々のプロレスラー(それ以外の人もたまに含む予定)について、感じることを短く述べる。

 第1回目は鈴木秀樹。

20150510鈴木秀樹
鈴木秀樹(フリー)


 鈴木は1980年生まれの35歳。

 2008年11月にIGFでデビューしたが2014年3月に離脱。

 現在はフリーとして各団体に参戦し、この記事を書いている時点では、NWA-UNヘビー級(ZERO1)・WRESTLE-1チャンピオンシップの王者である。
 
 身長191センチと恵まれた体格だが、生まれつき左目は全く見えないらしい。

 「ビル・ロビンソン最後の弟子」を自任し、その得意技ダブルアーム・スープレックスを必殺技(フィニッシュホールド)として使う。

 プロレス関係者・プロレスファンともに、彼には極めて高い評価を与えているように見える。

20150510鈴木秀樹のダブルアームスープレックス
鈴木のダブルアーム・スープレックス(ビル・ロビンソン直伝)


 特に今年4月1日、WRESTLE-1チャンピオンシップを奪取したKAI(WRESTLE-1)との試合では、わずか7分程度で勝利を収めた。

 この試合、私は録画はしているのだがまだ見ていない。(録画すると却って見ないのは、人類共通の悪習だと思う)

 が、雑誌やネットを読んでいると、よほどKAIは何もさせてもらえないまま敗北したようだ。

20150510鈴木秀樹vsKAI(20150401WRESTLE-1・後楽園ホール)
鈴木秀樹vsKAI (2015.4.1 WRESTLE-1・後楽園ホール)


 そこで鈴木の強さ(反対にKAIの不甲斐なさ)がファンの間でも語られるのだが、これは「プロレスの勝敗は初めから決められている」説についての「裂け目」の一つだと思う。

 この説が正しいならWRESTLE-1は、わざとKAIを圧倒的に負けさせたことになる。

 しかし一方、KAIを団体のエース候補に位置づけてもいるとされる。(武藤敬司を破って王者になったのだ)

 それをフリーの選手に対し、いいところなく負けさせる意味はあるのだろうか。

 鈴木はまだ、そんな勝利がふさわしいほどの大物選手でもないと思うが、どうなのか。

 もしかするとプロレスは、本当に「強さ」を競っているのかもしれない。
 「作り」なく、本当に強い方が勝っているのかもしれない。
 全部とは言わずとも、そういう試合が確かにあるのかもしれない。
 そして鈴木は「本当の強さ」を持っている――


 鈴木秀樹vsKAIは、そんなことを思わせる試合だったのだろうか?

(見なきゃいけないとは思っていても、ついつい見ないで過ごしてしまうのは本当に悪習である。)

*****************************************

 しかし私にとってもっと印象深いのは、鈴木秀樹が紹介されるとき、決まって「元郵便局員」と言われることだ。

 それは徹底していて、「ビル・ロビンソン」「ダブルアームスープレックス」「2代目人間風車」「元IGF」などよりも、さらに言及される頻度が高いように思える。


 小島聡(新日本)や小橋建太(NOAH。引退)が元会社員・サラリーマンだったのもよく知られているが、鈴木ほど強調されることはなかった。

 他の選手が「バックボーンは柔道、アマレス」とか呼ばれる中、この人だけは「バックボーンは郵便局」と呼ばれかねない勢いである。

 「プロレスラー」と「郵便局員」のギャップが面白い/印象深いからだろうが、郵便局員ってそんなにもプロレスラーと対極にあるイメージなのだろうか?

 プロレスファン、ひいては日本人の職業観をうかがう上で、参考になる現象である。

 鈴木の「本当の強さ」とはまた別に、この人がいつまで「元郵便局員」と呼ばれるのかも、興味深いテーマと言えるだろう。(言えないか)

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[C2] バックボーンは郵便局

こんにちは。登録したばかりのブログ村経由で訪問いたしました。

こちらも鈴木選手の「強さ」に魅せられて記事を書かせていただいたばかりなのですが、ここも面白い着眼点されてますね。

ところで気になってるのが、鈴木選手は郵便局勤務時代のこと。どこの配属だったのかご存知でしょうか?
局で内勤されてたのか、それとも配達されてたのか・・・。
  • 2015-05-12 07:57
  • 全温度チアー
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  • 編集

[C3] すみません

 たぶんお読みだと思いますが、週刊プロレスno.1651「レスラーヒューマンヒストリー」では、東京・中野北郵便局に配属されたとしかありません。
 ただ、体の大きな後輩に誘われて初めてUWFスネークピットジャパンに行ったとあり、鈴木選手も体の大きな人なので、そういう人が配属されるのは何となく外勤かなという気はします。
(ガタイが良ければ内勤じゃないだろう、というのも短絡ですが)
 お役に立てなくてすみません。

 また個人的には、鈴木選手が本物の強さを持っているなら、「元・闘魂3S」の他の二人(鈴川真一・澤田敦士)も本物の強さを持っているのか、という点にも興味があります。
  • 2015-05-12 20:03
  • 平 成敏
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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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