7月29日のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会で、RENAが再び浅倉カンナに敗れた。昨年大みそかに続き、2連敗である。
そして驚くべきことというか何というか、
「今は少しちょっと格闘技を離れたい。また見つめ直したい。
(略)
一回、普通の女性に戻って、いろんな所に行ってリフレッシュしたい」
との休養希望を口にしたとのこと。(⇒ デイリースポーツonline 2018年7月29日記事:RENA「普通の女の子に戻る」浅倉カンナに連敗で休養へ) これは引退宣言ではなく、RENAはたぶん格闘技に戻ってくるはずである。
しかし、中井りんが一時期音信不通状態みたいな休業に入ってしまったことを思うと、もっと重篤になってしまうんじゃないかという懸念もあるにはある。
(その中井りんは、今回熱中症によりRIZINを欠場した……) それにしてもこれ、プロレスでは決してあり得ないような話である。
同じ相手に2連敗とか3連敗とかするなんてプロレスでは珍しくもなく、いちいち憶えてはいられないほどだ。
こんなこと言ってたら本間朋晃なんて、いったい何度休養しなくてはならなかったろうか。 しかしこういう点が、プロレスと格闘技の間に横たわる超えられない断絶なのだろう。
少なくとも世間の人がそう感じるのは避けられない――
プロレスの負けはただの負けで日常茶飯事と言ってもいいが、格闘技での負けは(いま最高潮に売れっ子であるはずの選手に取ってさえ)仕事そのものを休むほど深刻で重大なものである。
いくら鈍感な人であっても、そう感じないことは非常に難しいだろう。 だが一方、その当のRENAが今回は「黒い衣装」で、蝶野正洋のテーマ曲で入場してきたというのが、日本における何とも言えぬプロレスと格闘技の「切っても切れなさ」を象徴しているようにも感じる。
プロレスと(総合)格闘技の完全分離はまだまだ当分完了せず――
それどころか日本では、クロスオーバーというか二人三脚みたいな形が続きそうである。
本当は相容れるはずのない両者が「共存」しているという現象は、やっぱりこれも「日本的」と言うべきなのだろうか……
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