先日WWEの女子トーナメントMYC(メイ・ヤング・トーナメント)への出場が報じられた里村明衣子だが、このたび参戦が正式決定されたことを受けて東スポのインタビューに応じている。
そして、何とも刺激的なことが語られている。
(⇒ 東スポweb 2018年7月27日記事:里村明衣子のWWE参戦決定 女子トーナメントMYCは「優勝しか考えていない」)(⇒ 2018年6月14日記事:里村明衣子がWWE参戦!? グーグル化するWWEの野望)①同じくMYCに出場する紫雷イオと決勝戦をやることになれば、世界一の女子プロレスを見せられる
②いずれはロンダ・ラウジーと戦いたい
③東日本大震災後の2011年、実はWWEのオーディションを受けたいとメールしたが、書類選考落ちしていた 紫雷イオと里村明衣子の(品質保証付きの)試合が、WWEで行われるかもしれない。
「里村明衣子 vs ロンダ・ラウジー」なんていうドリームカードを自ら熱望している。
こともあろうに里村がWWEに願書を送り、しかも門前払いされていた――
いやはや、さすが里村明衣子である。
特に③だが、こういうことを自分で告白してしまえるのが人間の器を示している、と言っては言い過ぎだろうか。
こういうのは間違いなく恥や屈辱と感じるものであり、なかなか自分の口から言えるものでない。 さらには②のロンダ・ラウジー戦なんて、少なくとも日本の女子プロレスファンにとっては、望み得る最高度の「夢の対決」ではあるまいか。
もっとも、2011年のWWEが里村を門前払いしたことは、何となくわかる気がする――そういう人の方が多いと思われる。
「里村明衣子」と「WWE」って、ミスマッチの最たるものとさえ思われる。
むしろカサンドラ宮城の方がよっぽどマッチしてるんじゃないだろうか――と思う人も多そうである。
しかしASUKA(華名)入団からこの方、明らかにWWEは日本の血の導入に積極的だ。
そしてついに「純和風女子レスラー」というか、「日本女性の鑑」と見る人さえ多そうな里村の導入にまで至ってしまった。 ロンダ・ラウジーが里村明衣子と、あるいは紫雷イオ、カイリ・セイン(宝城カイリ)やASUKAと同じリングで対戦する――
確かにそれはプロレスでありMMAではないにしても、日本でのWWEネットワーク加入者を数百人くらい増やす効果はありそうである。
日本人トップどころの選手が次々と日本を離れ、WWEに取り込まれる。
日本のプロレス界そのものが他動的にグローバル化されてしまい、WWEの風下に立つようになる……
ファンの身ながらそんな危機感を持っているとしても、こんなカードを提示されればやっぱり「見たい」と思うだろう。
これは、日本の小売業が衰退していくのを消費者の身ながら懸念しつつも、やっぱりAmazonで買い物してしまう状態に酷似している。 「プロレスは社会を映す鏡」と昭和の頃は言われていたが、WWEがグーグル化・アマゾン化している状況を見るにつけ――
その格言は、21世紀型にグローバルアップデートされた形で、今も通用するようである。
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