これは、驚天動地のニュースである。
これに比べれば、先日の史上初の米朝首脳会談なんて屁のようなものだ。 日本「女子プロレス界の横綱」、紫雷イオと並ぶ女子プロ界トップ中のトップである
里村明衣子が、8月に開催されるWWEのメイ・ヤング・トーナメント(女子トーナメント)に出場する予定だと、東スポが伝えた。(⇒ 東スポweb 2018年6月14日記事:仙女・里村もWWE参戦 8月開催「MYC」出撃濃厚) 紫雷イオがスターダムを退団し、いよいよWWEに行くとわかって間髪入れずのこのニュース、プロレスファンのほぼ全員の心に激震が走ったに違いない。
プロレス界の動き・流れというものは、驚くほど早い――
それはわかっていても、今度ばかりは恐るべき急転回の超スピードに感じられる。
なるほど里村がWWEのリングに上がるという情景は、多くのファンが空想もし、願いもしただろう。
しかしやっぱり、ただの一選手ではなくセンダイガールズプロレスリングという団体の長(しかも正式な社長)ともあろうものが――
たとえイオや他の誰かがWWEへ行くことはあっても、里村だけは上がらない、とみんな思っていたのではないだろうか。
しかし昔からさんざん言われているが、やっぱりプロレス界に「絶対」の二文字はないようだ。 それにしても昨今のこのWWEの日本人、特に日本人女子レスラーの参戦方針は、いったいどういうことなのだろう。
そんなにもWWEファンひいては世界のプロレスファンにとって、日本人女子レスラーの需要は高いものなのだろうか。
思うにWWEは、かのグーグル社が「世界中の情報を自社でまとめる(検索範囲に入れる)」ことを目標にしているように、
「世界中のトップとされるレスラーを自社に揃えたい(引き抜きたい)」という野望を持っているように見える。 そういう流れができさえすれば――現に世界三大プロレス大国の一つである日本ではそうなっているが――、世界中のどのレスラーもファンも、WWEに上がるレスラーこそ頂点であり、WWEこそ世界プロレス界の頂点だと認めさせられることになる。
WWEは、プロレス界のグーグルなのである。
さすがに里村が、センダイガールズの社長を辞めてWWEに完全移籍することは考えにくい。
(しかし、プロレス界に絶対はない……)
だが万一そんなことになれば、日本の女子プロレス界は本当にWWEのファーム団体・下部団体みたいなものだ。
それもWWEにとっては育成の費用と時間をかけなくてよい、非常に好都合・高品質のファームである。
これはもう、どう日本のプロレスメディアが言い繕っても、「日本プロレス界はWWEの草刈り場」ということになると思うのだが――
これが21世紀のプロレスというものなのだろうか。
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