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新日本どんたく2018短感①-オカダの棚橋記録超えと時間無制限三本勝負

 スカパーのテレ朝チャンネル2で、新日本5.4レスリングどんたくを生中継で見た。

 まずはメインイベント、オカダ・カズチカvs棚橋弘至のIWGPヘビー級選手権試合は、オカダが棚橋を破り12連続防衛を達成。棚橋の持つ11連続防衛記録を抜いた。

 この試合、最初から最後までオーソドックスな――

 そしてまた、哀愁漂う試合であった。


 もちろんこの試合を見るほとんどの人は、棚橋目線で見ていたはずである。

 新日本再建の大功労者なのに今は満身創痍で苦闘する(旧)エース――

 いや、エース時代の素晴らしい試合の数々の「記憶」がファンの間でも薄れそうになりつつある今、薄れることはない「記録」さえもオカダに塗り替えられようとしている。

 このシチュエーションで、棚橋を応援したくならないはずがない。


 そしてまた、それゆえに今回ばかりは棚橋がオカダに勝ってもおかしくないと思っていた人も多いだろう。

 だが、そうはならなかった。

 いわば新日本は、棚橋を野球の永久欠番のように不可侵の記録保持者として扱わず、オカダの最強イメージをさらに強めることの方を選んだ、ということになるのだろうか。

 しかしこれ、棚橋にとってはむしろ良いことだろう。

 なぜならこれで、今後タイトル戦線に絡むことのない「かつての英雄レスラー」扱いされることなく、依然実質のある現役を続けていけるとも考えられるからである。

 また、もし今回オカダに勝っていたとしたら――

 それは当日は大盛り上がりして万々歳になるには違いないが、今後(体調的に)評価の高い防衛ロードを歩んでいけるとは考えがたいからである。


 オカダは試合後、今までの12回の防衛戦で唯一引き分け防衛となった相手であるケニー・オメガを呼び込んだ。

 オカダが時間無制限一本勝負を持ちかけたのに対し、ケニーは三本勝負でやろうと返す。

(当然ながら、新日本はこれを事前に容認している――いや、企画している。)


 三本勝負というのは、日本ではもうずっと以前から廃れた方式である。

 特に男子プロレスのタイトルマッチで行われることは、絶えて久しくなかった。

 それはもちろん、「一本目はAが勝ち、二本目はBが勝つ」に決まっているからである。

 それくらいしかパターンが作れず、客にも(当たり前だが)すっかり見透かされてしまうからである。 


 しかし新日本は、ついにこういう実験ができる(社内会議でそれが通る)ところまで来たようである。

 そして少なくとも「オカダvsケニー」には、決まり切ったパターンによるファンの「どうせこうなるんでしょ」という冷めた目をひっくり返せる信頼感があるのだろう。

 それにしてもやはり新日本は、DDTとはまた違う方向で「演劇系プロレス」への道をまっしぐらということなのだろうか……


(⇒ 2017年10月9日記事:新日本10.9両国国技館大会短感-「演劇系プロレス」の時代)

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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