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「人間発電所」ブルーノ・サンマルチノ死去-「スタン・ハンセンのラリアートで首を折られた」偽ニュースで伝説になった男

 4月18日、「人間発電所」と呼ばれた(いま見ても素晴らしい肉体を持つ)ブルーノ・サンマルチノが死去した。享年82歳。

(⇒ 産経新聞 2018年4月19日記事:米プロレス界の「生きた伝説」ブルーノ・サンマルチノ氏が死去)

(⇒ デイリースポーツ 2018年4月19日記事:死去のサンマルチノさん、ライバル馬場だけでなく猪木とも対戦 安倍首相も絶賛)

 これを伝える一般メディアは、ほとんど「ジャイアント馬場のライバルにして友人」ということを書いている。

 しかしプロレスファンにとってサンマルチノが何で一番知られているかというと――

 それはもちろん、若き日のスタン・ハンセンの「必殺ウェスタンラリアートで首を折られた」人としてである。


 そしてプロレスファンなら誰でも?知っているように、これは “伝説” というものである。

 今なら「誤った情報」とか「フェイク(偽)ニュース」と呼ばれるもので、本当は若きハンセンがボディスラムの仕掛け方に失敗して首を折ってしまったのだという。

 しかしこれは、捉え方によっては「良いフェイクニュース」とも言えるだろう。

 かつて世界は、昔の日本では、こんなフェイクニュースが真実として常識として信じられた。

 それを郷愁的に感じる人も多いはずである。

 ロード・ウォリアーズがニューヨークのスラム街でネズミを食って生きてたとか……

 昔はそういう話が伝説となり、夢やロマンになっていたのだ。


 たぶん今の日本のプロレスファンで、プロレスの試合をしているサンマルチノの姿を動画で見た人は少数派のはずである。

(YouTubeに載ってはいるが、あまり検索してみる人はいないのではないだろうか。

 なんたって活躍したのは1960~70年代の人である。)


 しかしいずれ我々は、スタン・ハンセンやアブドーラ・ザ・ブッチャーやタイガー・ジェット・シンらが死去したというニュースを聞くことになる。

 そのとき彼らは、サンマルチノのように「名前だけは知っているが、動画を見たことはないレスラー」になっているのだろうか。

 そういえばカール・ゴッチやルー・テーズの試合映像も、そんなに頻繁に見返している人はプロレスファンにもそうはいないのだろう。
 
 まこと、時代を超えて「現に見られる」人物になることは、サンマルチノほどのレスラーにとっても難しいことである。
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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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