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大仁田厚、神埼市長選に敗退-予想外の健闘と「プロレスラー国会議員はもう無理」?

 4月15日の佐賀県神埼市長選で、挑戦者として立候補していた大仁田厚(60歳)は、現職の松本茂幸(67歳)氏に敗退した。

(⇒ 佐賀新聞 2018年4月15日記事:【速報】現職・松本氏が4選、大仁田氏制す 神埼市長選)

(⇒ 佐賀新聞 2018年4月15日記事:「4年後も戦う」大仁田氏、雪辱誓う 神埼市長選 批判票集めるも及ばず)

(⇒ 佐賀新聞 2018年1月19日記事:大仁田厚氏が神埼市長選出馬を表明 佐賀市内で会見「母のふるさとに骨うずめる」)

 この件についてはプロレスファンも少しは注目していたはずだが、よもや大仁田が当選すると思っていた人はほとんどいないだろう。

 しかし蓋を開けてみれば、松本氏9002票に対して大仁田8025票(977票差)という、思いもよらぬほどの大健闘であった。


 これは驚異的な話であって、大仁田は母の故郷が神埼市だとはいえ、事実上の落下傘候補である。

 それが民進党(の著名政治家・原口一博ら)の支援があったにせよ、ここまで現職に肉薄したのだ。

 私はてっきりダブルスコア以上で負けると思っていたのだが、さすが大仁田の知名度と言うべきだろうか。


 とはいえ、今回の大仁田の敗退と彼の政治的経歴を見ると――

 日本社会におけるプロレスというものの衰退が、(昨今の新日本プロレスの復興にもかかわらず……)まるで鏡映しになっているような印象を受ける。



 大仁田は、1期だけだが参議院議員をやった男である。(2001年7月~2007年7月)

 次に2010年2月の長崎県知事選に立候補するが敗退。

 2015年10月には千葉県袖ケ浦市長選挙へ立候補する(検討する)と表明したが、立候補せず。

 そして今回2018年4月には、佐賀県神埼市長選に立候補したが敗退――


 大仁田は、というよりプロレスラーは、かつて国会議員になることもできた。

(きっと日本は、世界で最も多くのプロレスラー国会議員を輩出した国である。)

 しかし今では大仁田ほどの知名度をもってしても、県知事どころか地方市長にもなれないのだ。


 実際、今のプロレスラーが政治家になるため立候補するのは、地方の市議か最高でも区議くらいである。

 逆に言うとそれくらいならば、当選の可能性はまだ充分にある。

 だいたい今回も当の神埼市議選は無投票で全員当選なのだから――

 自分の故郷や、無投票になりそうな「議員のなり手不足地」をリサーチして立候補すれば、むしろ手堅い勝利を収めることができそうだ。


 しかしやっぱりプロレスラーとプロレスは、明らかにスケールダウンしているとしか言いようがない。


 なお大仁田厚は、4年後にも市長選に立候補することを宣言している。

 60歳と言えば政治家としてはまだまだ若いし、今回これほど接戦になったのなら、本当に4年後は当選するかもしれないとは思わせる。

 しかしその一環として、(知名度を維持するために)7度目のプロレス復帰をするかもしれないと思わせるのも、大仁田の大仁田たるゆえんである……
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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

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