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スポーツバブルと反スポーツ思想、格差社会――スポーツは虚業じゃないのか?

アメリカの経済誌「フォーブス」が発表したスポーツ長者番付は、次のとおり。
(2014年9月時点。NEVERまとめから引用 http://matome.naver.jp/odai/2141139857620516401)

第1位 フロイド・メイウェザー・Jr  約114億円   (ボクシング)
第2位 クリスティアーノ・ロナウド  約 87億円   (サッカー)
第3位 レブロン・ジェームズ     約 79億円   (バスケットボール)
第4位 リオネル・メッシ        約 70億円   (サッカー)
第5位 コービー・ブライアント    約 67億円   (バスケットボール)
第6位 タイガー・ウッズ        約 66億6千万円(ゴルフ)
第7位 ロジャー・フェデラー     約 61億円   (テニス)
第8位 フィル・ミケルソン       約 58億円   (ゴルフ)
第9位 ラファエル・ナダル      約 48億円   (テニス)
第10位 マット・ライアン        約 47億7千万円(アメリカンフットボール)


 私にはこの表が、「バブル長者一覧表」に見える。

 以下、それぞれのファンの方には耳障りだろうが、やはり思わずにいられない。

 サッカーって、バスケって、ゴルフってテニスって、こんなに価値があるのだろうか。

 スポーツとは、これほどまでにその実体に値打ちがあるものなのだろうか。

 私はプロレスファンではあるが、1試合で何億円・何十億円も稼ぐプロレスラーがいるとすれば、それは異常なことだと思う。

 誰もそうは言わなくても、これは確かにスポーツバブルとしか言いようがない。


 それにしても、日本にも世界にも共産主義者・社会主義者はまだまだ残っているはずだが、どうして彼らはこれら「スポーツ超富裕層」を批判しないのだろう。(しているのかもしれないが、私には聞こえてこない)

 世間一般の事業をしている資本家は批判し敵視するというのに、どうしてこれら「スポーツ事業家」を批判することはないのだろう。


 日本における格差社会化が話題になってずいぶん経つ。

 世界人口の1%が世界の富の半分を牛耳っている、それは問題だ/けしからんことだ、格差を是正しなければならない、との声は非常によく聞く。


 金持ち優遇を止めろ、金持ちからもっと税金を取るべきだ、と内心思っている人は、石を投げれば当たるほど――庶民のほとんどがそうだと言えるほど多いはずだ。

 にもかかわらず、スポーツ選手(もはや事業家だと思うが)のものすごい稼ぎが槍玉に挙がることはない。

 それどころか「すごい」「さすが」と賞賛される。

 大リーグ・日本球界を問わず、その選手の年俸が何億円・何十億円になったというのが、いつだって好意的ニュアンスでニュースになる。

 しかし、重ねて問うが、スポーツにはそんな高額報酬に値するほどの実体があるのだろうか。

 はっきり言ってスポーツとは、そんなことして世の中の何の役に立つかというものばかりではないか?


 ボールを投げて打つ。

 ボールを投げてカゴに入れる。

 ボールを蹴ってゴールに入れる。

 ボールを打って穴に入れる。


 いったい、こんなことして何になるのだろう。

 こんなことで喜ぶ人間はバカではないか。

 こんなのに高いカネを払うとか巨額のカネが動くとか、まさに狂ったバブルじゃないのか。


 ――こう思うからスポーツが嫌いであったり無関心である人は、我々が想像するよりずっと多くいると思う。

 具体的には、学生時代「何で体育の授業なんて受けなくちゃいけねーんだよ。役にも立たないのに」などと思っていた人たちである。

 そういう人たちの声がスポーツファンに届かないのは、むろん彼らがスポーツについて発言しないからに他ならない。

 しかし彼らは確実にいる。しかも相当多くいる。こう推定するのは決して間違いではないだろう。



 ライブドアの前社長・堀江貴文(ホリエモン)氏は、拝金主義だの虚業家だのと批判され、反感を買った。

 しかし彼のやっていたことが虚業なら、スポーツはさらなる虚業の上塗りである。

 全てのスポーツ選手より、堀江氏のやっていたことの方がはるかに実業に近いと言える。

(株の操作などはともかくとして、企業経営自体は明らかに実業である。あれが実業でないならば、ネットに関わる業者は全て虚業者である。)


 悲しいことではあるが、プロレスラーの中にも「自分たちの仕事は、世の中に要らない仕事」と思っている人がいるらしい。

 しかしむろん、プロレスに限らず、全てのスポーツは世の中に不要である。

 別にどのスポーツが消えたって、世の中には何の支障もないのである。



 イギリスやオーストラリアなど旧イギリス植民地では、野球に似た(と、よく紹介される)「クリケット」というスポーツが盛んらしい。

 たぶん日本の野球ファンのように、「クリケットなしでは夜も明けぬ」みたいな人も多いのだろう。

 しかしこの日本において、その愛好者はほとんど言うに足りない数しかいない。(日本の愛好者の方には申し訳ないが) 

 そして日本人は、別にクリケットが日本で盛んでないことを残念には思っていない。

 「まぁ他の国にはそんなスポーツもあるんだろう、俺らは全然興味ないけどね」と思っている。


 だから野球がなくてもサッカーがなくても、言うまでもなくプロレスがなくても、生活に支障は生じない。

 それがあった時代にファンだった人間はそれは残念に思うだろうが、かといって自殺するほどでもないだろう。

 そして世代が交代すれば、新たな世代はそんなのがなくなったことを悲しいこととも思わないのである。 

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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