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新日本2018.1.4東京ドーム短感-ジェリコはやっぱりスゴかった

 スカパーのテレ朝チャンネル2で、新日本プロレス1.4東京ドーム大会の生中継を見た。

(ただし、第3試合の飯伏幸太 vs Codyの途中からである。)

 例によって、短く感想を。


【第4試合 IWGPタッグ選手権 EVIL&SANADA vs ランス・アーチャー&デイビーボーイスミスjr.(KES)】

 試合が始まって数秒で、これはどっちが勝つかわかった人は多いだろう。

 あんなにもEVIL組が劣勢であるならば、最後に勝つのはEVIL組に違いない。

 そしてそのとおり、EVIL組が勝って王座奪取である。



【第5試合 NEVER無差別級選手権 鈴木みのる vs 後藤洋央紀】

 この試合も、前の第4試合とビックリするほど同じパターンである。

 序盤でこれほど後藤が劣勢ならば、最後に勝つのは後藤に違いない。

 そしてそのとおり、後藤が勝って王座奪取である。


 「単純明快な、わかりやすいプロレス」を目指すのは別にいいのだが、こんな小学生にでも全員予測できる展開が、2試合も続いていいのだろうか……


【今年の新日本ビッグマッチのお知らせ】

 最大の眼目は、今年のG1クライマックス最終戦が日本武道館3連戦であることだ。

 NOAHの拳王が「俺がNOAHを武道館に連れ戻す」と力んでも前途遼遠でありそうなのを尻目に、ついに新日本が「NOAHと全日本の聖地」武道館を制圧することになる。

 これはけっこう、純粋なNOAHファンや全日本ファンにはガックリくることであると思う。


【第6試合 IWGPジュニアヘビー級選手権4wayマッチ 高橋ヒロム vs KUSHIDA vs ウィル・オスプレイ vs スカル・マーフィ】

 3wayとか4wayとかいうのは、プロレスファンでさえまともな試合とは認めない人が多いほど「ゲーム性の高い」試合形式である。

 しかしながらこの試合、掛け値なしに面白かった。


 何と言っても(スカル・マーフィは王座を保持できないだろうとは思っていたが)誰が勝つのか全くわからないし、予測する意味があるとも思えなかったのである。

 それゆえに、第4・第5試合と違って“純粋に”展開や勝敗を楽しむことができたのだ。

 4way戦の方がシングルマッチやタッグマッチよりはるかに「勝負論」が感じられるというのは、実に皮肉なことである。

 結果は、オスプレイがスカルを下して新王者に。


【第7試合 IWGPインターコンチネンタル選手権 棚橋弘至 vs ジェイ・ホワイト】

 今日こそ棚橋弘至の落日が決定的になる日、すなわちこの試合には棚橋が負けるだろう――

 そう思って心の中で線香に火を着けていた人は、おそらく観客の半分くらいはいたはずである。


 棚橋の敗北を疑う理由があるとすれば、「オカダ・カズチカに続いてジェイ・ホワイトに対してまでも“凱旋帰国した新鋭選手”に負ける役を演じる」なんてことが、連続して彼の役回りになるなんてヒドいのではないか、というものだったろう。

 結果は、棚橋がまるでいつものようにハイフライフローを決めて勝利。王座を防衛した。

 それにしても実況によるとジェイ・ホワイト、ROHでは「オカダ・カズチカに匹敵する高い評価」を得ているらしい。

 しかしながら今までの試合や行動を見る限り、こう言っては何だが「特徴のない男」としか表現しようがないのが正直なところだ。

 あれだけ猟奇的な煽りVとか「スイッチブレード(飛び出しナイフ)」などという異名を付けているのだから、もう少しサイコなキャラクターになるのがファンの望みだと思うのだが……

 何だか現状では、好青年が無理してイチビッた格好をしているようにしか見えないのである。

 今後の変貌に期待するとしよう……


【第8試合 IWGPUSヘビー級選手権 ケニー・オメガ vs クリス・ジェリコ】

 これは今大会のベストバウトだと思う。

 ケニーがアメコミヒーローか(エジプト神話の神)セトに似たコスプレで出てきたのはご愛敬として――

 驚くべきは、47歳にもなったクリス・ジェリコのパフォーマンスぶりである。

 正直私は、いくら名声や前評判が高かろうと、そんなにこの試合に期待しようとは思っていなかった。

 そもそもジェリコが30分を超えてまともに戦えるなどとも思っていなかった。

 しかしこれは、ジェリコに謝らなければならない。年齢を考えれば、この試合内容は脱帽ものである。


(もちろん、ケニーの力量あってのことだとは思うが……)

 結果は、ケニーがイス上に片翼の天使を決めて勝利。王座防衛。


 それにしてもジェリコの代名詞「ウォール・オブ・ジェリコ」というのが(ただの)ボストンクラブ=逆エビ固めだというのは、いつ思い出しても考えさせられることである。 

 なぜこういう技が特定の誰かにとっての必殺技と認知され、しかも大ヒット技にまでなるのか。

 「ウォール・オブ・ジェリコ」というネーミングの良さが預かって力になったのだとは思うが、実に不思議なことではないか……

 いやもしかしたら、大日本プロレスの小林プロ(アブドーラ小林)だってボストンクラブが必殺技として認知はされているのだから、何かグッドなネーミングさえ付けられれば、“世界の小林”になれるかもしれない――


【第9試合 IWGPヘビー級選手権 オカダ・カズチカ vs 内藤哲也】

 おそらく観客のほとんどは内藤の王座奪取を願っていたし、しかも王座奪取するだろうと考えていたと思う。

 これだけファンの人気と支持があれば、当然王座に就くだろう――

 これを疑う理由があるとすれば、「それはあまりに安易で迎合的」だというものだったろう。

 そして結果は、オカダが「意外にも」勝って王座防衛。つまり新日本は「安易な道」を選ばなかったことになる。


 これはこれで、良い選択と言えると思う。

 内藤率いるロス・インゴ軍の人気は確かに抜群だろうが、その幾分かは「反体制派/非体制派は常に人気がある」という公式に乗っかっている部分もあるだろう。

 それがいざ頂点に立つとなれば、もちろん体制派になってしまう。

 そうなると却って人気と方向性を失ってしまい、誰にとってもイイコトにならないこともある。

 絶対王者オカダへの対抗軸として内藤を維持することには、まだかなり大きな利益があるはずである。

(ただ、いずれは内藤が王座を獲る日も来るだろう。

 ロス・インゴ軍の分裂解体はちょうどその頃に起こるのではないだろうか?)


 さて、勝利したオカダのマイクアピールだが、オカダは新日本屈指、いや日本プロレス界屈指のマイクの上手い選手になったものだと思う。

「ライト側、ガラ空き。

 レフト側、ガラ空き。

 2階席もかなり空席。

 でも、レインメーカーに任せなさい!

 オレが必ず、超満員札止めのドームにしてやるからな!」

 というのは、秀逸なメッセージだと私は思う。

 それが実際にできるかどうかは別として、言うこと自体が素晴らしいと思うのである。



 なお今大会の集客は、34,995人(約3万5千人)。1年前のドームより9,000人も増えたという。

 ちなみに総合格闘技大会・RIZINの昨年12月29日の観客数は15,539人、31日は18,316人。

 新日本は1日でRIZIN2日分の客を集めているのだから、やっぱり現代日本ではプロレスがMMAに“勝っている”と言えるのだろう。

 これには、隔世の感がある……

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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