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RIZIN2017.12.29短感その1-OUTSIDER初参戦、KINGレイナ初敗戦、神取vsギャビと「リスペクト」の意味

 スカパーPPVで、RIZINの12月29日大会を見た。例によって短く感想を書く。


【朝倉海(あさくら かい)vs 才賀紀左衛門】

 朝倉海の勝利。

 才賀紀左衛門は、今年は思わぬ件で世間に名を売った。

 あの“絶叫応援”で格闘技界でも有名な妻・あびる優というものがありながら、不倫したことでである。


 今大会にはもともと彼の名はラインナップされていなかったのだが、急遽出場することになったのは、もちろん?RIZIN側がそのネームバリューを当て込んでのことではない。 

 出場することになっていた選手が急遽ケガで欠場することになったので、その代役として2週間前にオファーを受けたそうだ。

 スケジュールの都合が付かなかったのかどうか、あびる優は会場に姿を見せず、絶叫応援も聞こえることはなかった。

 こうなってみると、あの声をやかましいと感じていた格闘技ファンも、一抹の寂しさを覚えるのではないだろうか?


 それらのことはともかくとして、この試合、面白い試合であった。

 まるで拳で斬り合っているかのような光景で、昔の武士が見てもやっぱりそう思ったような気がする。

 そして特筆すべきは、朝倉海というのがあの前田日明率いるOUTSIDERの選手であり、それが初めてRIZINに出場したということである。

 前田日明がRIZIN統括本部長の高田延彦を「絶対許さない」と恨み骨髄に徹しているのは、有名な話だ。


(ただし最近の前田は、「そういう自分自身の思いが、UWFというものを貶めてきたのかもしれない」と軟化の可能性を見せてもいるが……)

(⇒ 2017年12月25日記事:前田日明&塩澤幸登 vs 柳澤健 -UFWを巡る歴史論争)


 さすがに前田がセコンドに就く(来場する)ことはなかったが、朝倉の「派遣」は、前田の軟化の表れであると解釈する人もいよう。

 もっともRIZINを見ている人の大半はもう、前田と高田の確執なんて知りもしないし興味もないかもしれないが……



【(中止)ギャビ・ガルシア vs 神取忍】

 契約体重を守れず試合中止の元凶となったギャビ・ガルシアは(高田に呼ばれて)リングに上がり、両膝を突いて涙ながらに謝罪した。

(東スポwebは「土下座した」と報じているが、土下座ではない。膝を突いただけで手は突いていない。)

 神取も、そのセコンドの堀田祐美子と井上貴子も涙ぐんでいた。

 観客から罵声は飛んではいたものの、それもごく大人しいものである。

 私にしても、性差別主義者ではないつもりだが――

 あんなデカい女が両膝突いて泣いて許しを請うのを見れば、やっぱり許してしまいたくなってしまうものだ。


 しかし高田延彦、こんなときでも神取相手に「ギャビと本当にやれんのか!」と自らの定番コントの流れに持って行こうとしていたのは、いささかいただけない。

 神取は「やるって言ってんだろ!」とイラついたように返していたが、おそらくそんな高田に本気で「何やってんだ」と思っていたような気もする。

 しかしプロレスラーであるが故に、「その応答も演技じゃないか」と思われるのは気の毒なことだ。

 高田もまさか相手がプロレスラーの神取だからと言うわけでもあるまいが、自分自身もいまだプロレスラー気質が抜けきっていない、と評するのは気の毒だろうか……


 しかし、この機会に書くのだが――

 今回もギャビは「(神取を)心からリスペクトしています」と(通訳を通じて)言っていたようだが、

 いい加減こういうときや試合が終わったとき、決まって相手を「リスペクトしています」と言い出すのは、どうにかならないものだろうか。

 だったら戦前(そして煽りVで)さんざん相手を罵っていたりディスったりしていたのは、いったいぜんたい何なのか。

 「それは対戦を盛り上げるため」の方便としての嘘だというなら、プロレスラーのことを笑うことはできないだろう。


 今回のRIZINに限らず、どうも日本の総合格闘技というのは、一事が万事この調子である。

 まさに「第一試合からメインイベントまで」全てそうだと言って過言ではない。


 人はともかく私の場合、よく知りもしないはずの選手同士が「本心からではない」罵倒やディスりを交わさなくても、試合を見る動機に影響が及ぶことはない。

 本当はリスペクトしているというなら、ほとんどテンプレートと化した罵倒の交換なんてしなくていいではないか?

 神取も結局はギャビと握手して別れたのだし……

(もっともこれは選手個々人に対してではなく、運営サイドに“そういう絵作りはしなくていいですから”と言うべきことかもしれない。)



【KINGレイナ vs シンディ・ダンドーワ】

 KINGレイナが、総合格闘技で初の敗北を喫す。(判定負け)

 ついさっき「全試合が結局は“リスペクトしてます”」「健闘の称え合い」で終わるのはどうしたものか、と書いたばかりだが、彼女については例外である。 

 試合後にダンドーワが礼法どおりレイナを讃えようとしていたが、レイナの方は憮然とした表情で全く応じる雰囲気ではなかった。

 本当にガックシ来ていたのだ。

(たぶんこれが、彼女の愛すべきところなのだろう。)

 本当ならこれが、負けた選手のあるべき姿だと思うが……


 それにしてもレイナが21歳、対するダンドーワはベルギーの33歳で4児の母、現役の高校教師でもあるらしい。

 まさに“若き肝っ玉母さん”というべきか、経歴だけ見るとこっちの方を応援したくなってしまいそうだ。   


 私には高校教師とMMAファイター(しかも日本にまで来て試合する)は極めて両立が難しい職業だと思えるのだが、この人の1ヶ月間のスケジュールを見てみたいものである。

 ベルギーの学校はホワイト職場なのか、はたまたファイトマネーを自分の懐に入れていいほど副業OKなのか、そんなところも知りたいものだ……

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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