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大日本12.17横浜文体DEATH VEGAS 2017短感~橋本大地、yahooニュースに載る

 サムライTVの生中継(の録画)で、大日本プロレス12月17日横浜文化体育館大会(DEATH VEGAS 2017)を見た。

 例によってとても全部を書くわけにはいかないので、短く感想を。


■第5試合 BJW認定タッグ選手権試合

 <王者組>アブドーラ・小林&伊東竜二〇 vs <挑戦者組>植木嵩行●&佐久田俊行


 何だか、比較的えらくアッサリ終わってしまった印象を抱くのは私だけだろうか。

 これがこの両チームの実力の差なのだと言ってしまえばそれまでだが――

 植木嵩行、なかなか芽が出きらない男である。

 試合後のマイク合戦でも伊東竜二に「お前のマイクは勢いだけだ。全く意味がわからん! 帰れ!」と言われていたが、全くその通りだろう。

 「未来の未と、未熟者の未は同じだ! つまり、オレの心は絶対に折れねぇ!」(といった感じだった)

 って、前後が「つまり」で全然繋っていない。


 しかし我々は、植木を笑うわけにもいかないだろう。

 ああいうときどんなことをマイクで喋るかって、咄嗟に筋の通ることを言える人はそんなにいないだろうからである。



■第6試合 横浜ショッピングストリート6人タッグ選手権試合

 <王者組>浜亮太●&中之上靖文&岡本将之 vs <挑戦者組>関本大介&佐藤耕平&神谷英慶〇


 たぶん大方の予想に反することだと思うが、神谷が浜に勝って決着した。

 しかしこの試合、全員がヘビー級(それもかなりのヘビー級)であり、今大会どころかプロレス界全体でも珍しいほどの大型レスラー多数の肉弾戦である。

 いったい「横浜ショッピングストリート6人タッグ」なんて名のベルト争いが、こんなメンツと試合内容で行われるなどと、誰が想像するだろう。

 誰でも「面白・ほのぼの試合」だと思うに決まっているが、辛うじてその印象を残しているのが(最近どうも様子がおかしい)関本大介だというのも、意外なことだ。

 それはともかく神谷英慶、これから再度トップ戦線に絡んでくるものと思われる。


■第8試合メインイベント BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合

 <王者>竹田誠志〇 vs <挑戦者>高橋匡哉●


 順序は前後するが、今大会最後の試合。

 いつものことなのかもしれないが、両者の流血量が尋常ではない。

 何も知らない女の子などが見れば、気持ち悪くなって泣き出しそうである。
 
 しかし「こんなことを、望んでする人たちがいるのだ」というのは、一種の社会勉強になるだろう。



 基本的にデスマッチというのは、同じような展開と光景になりがちだ。

 蛍光灯が破裂音とともに砕け散り、ガラスボードが割れ、割れた蛍光灯やハサミで額に傷を付ける。

 大日本ファンならば、何百回となくそういうシーンを見てきている。(1年間だけで数十回は見る。)

 これは、新アイテムの投入で解決できるような問題ではない。
 
 見ている者に飽きさせないようにするというのは、もしかしたら通常のプロレスよりも難題である。

 今回の竹田vs高橋は、その点をクリアしていると私は感じた。


 竹田はリング上でもバックステージでもやたら「気持ち」を強調するコメントを出していたが――

 そして「気持ち」を強調するというのは、あらゆるレスラーが言いがちな“ベタな文句”かもしれないが――

 しかしそれでも、やはり真実には違いない。

 デスマッチをマンネリにしない要素として、さしあたり「気持ち」以外に最有力候補はないようだからである。



■第7試合セミファイナル BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合

 <王者>鈴木秀樹● vs〈挑戦者〉橋本大地〇 


 橋本大地が鈴木秀樹を破り、新王者となる。大地にとって初めてのシングルベルト戴冠である。

 ところで大日本ストロングヘビー級王座と言えば、もはや全日本の三冠王座に匹敵するほどの価値を持っている(と私には思える)。

 それを橋本大地が獲得したというのは、神谷英慶の獲得に続く快挙というか意外性である。

 そしてこれが何と、yahooニュースにも載るのだからますます意外だ。


(いかなビッグマッチだろうと大日本の試合結果がyahooニュースに載るなんて、たぶん今まで例がない。)


20171217橋本大地yahooニュース


 ところで橋本大地、つい数年前とは別人のような人間になっていると思われないだろうか?

 彼は明らかに、顔つきも佇まいも良くなっているように見える。

 それが大日本に入団したからかどうかはわからないが、しかし少なくとも良い影響・良い刺激・良い環境であるのは疑えないようだ。

 彼はいつの頃からか、一人称に「私」というレスラーらしからぬ言葉を使い出している。

 あの父である破壊王・橋本真也には似つかわしくない自称である。


 
 この試合の解説の須山浩嗣氏は、「今日はお父さんの橋本真也を一番思い起こさせた」という意味のことを言っていたが――

 私は逆に、橋本大地は橋本真也とは似ても似つかぬレスラーになったような感想を抱いた。

 袈裟斬りチョップ、浴びせ蹴り、そしてフィニッシュの垂直落下式DDT(「ライジングDDT」と呼ぶらしい。落下なのにライジングとはこれいかに、とどうしても感じてしまうが……)まで使っていながら、なおそういう感想を抱いたのだ。



 もちろんyahooニュースのタイトルは、「故橋本真也氏長男初ベルト」というものであった。

 今のところ橋本大地はどこまで行っても、(世間的には)「あの橋本真也の息子」である。

 「橋本大地初ベルト」というタイトルでyahooニュースに載ることはないのである。

 いや、今のどのレスラーがベルトを獲ったからって、yahooニュースに載るようなことではないのが現実だ。

(大変残念なことながら、NOAHの拳王がGHCヘビー級のベルトを獲ったとしても、まず載ることはないだろう。)



 だが、やっぱり橋本真也と橋本大地は別の人間・別のレスラーである。

 いずれ橋本真也でさえ人の記憶から薄れ、ニュースタイトルに使われなくなる日が来る。

 そのとき人の口の端にでも上ろうとすれば、橋本真也とは全く別のタイプのレスラーとして地位を確立するしかない。

 そしてまた橋本真也の元ファンといえども、橋本大地がアンコ型の重爆キックを得意とするレスラーになって欲しいわけではないだろう。

 そしてどうやら最近の橋本大地を見る限り、父と別種のレスラーになることについては期待が持てそうだ。 


 正直、凄まじい体格の選手が並ぶストロングヘビー級王座の防衛戦は、かなり厳しそうである。

 もしかしたら神谷英慶と同様、ごく短期の政権になるかもしれない。

 しかしいささか迷信的ではあるが、あの顔立ちならいずれ大成することが期待できる――

 ような気がするのだ。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

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