Entries

新日本11.5大阪PowerStruggle短感-クリス・ジェリコ登場の謎

 スカパーテレ朝チャンネル2で、新日本プロレス11月5日・大阪PowerStruggleを生中継で見た。

 何だか試合自体より、「次の挑戦者」の方が印象づけられる大会だったような気もするが――

 主要試合の感想を、短く書いていこう。


(1) ジュニアタッグトーナメント決勝戦(田口隆祐&ACH vs YOH&SHO)

  YOH&SHOのROPPOMGI3Kが勝利して優勝。

  これは予想していたことではあったが、まだYOH&SHOはそんなに強いイメージがないのが私見である。

  IWGPジュニアタッグ王者としての次の挑戦者はヤングバックスだが、これは楽しみだ。


(2) NEVER無差別級王座戦(鈴木みのる vs 矢野通)

  両者の手首をブルロープで繋ぐ形式のデスマッチ。

  チェーンデスマッチとやってることは全く同じだが、しかし金属のチェーンよりもロープの方がはるかに柔軟なので、選手もやりやすければ見ている方も「余計な痛さ」を思いやらないで済む。

  正直、チェーンデスマッチよりもブルロープデスマッチの方が面白い試合になると思うので、こっちの方が普及してほしいものだ。

  試合結果は鈴木みのるの勝ちで王座防衛だが――

  それにしても矢野通、いまだにシングル王座を獲ったことがないというのは一種の驚きである。

  コミカルレスラーとして人気があるからいいようなものの、これはNOAHでいうモハメド・ヨネやマイバッハ谷口みたいなポジションではないだろうか。


  なんかそろそろ、矢野通の将来を本気で心配する声も出てきていいと思うのだが……


(3) IWGPジュニアヘビー級王座戦(ウィル・オスプレイ vs マーティ・スカル)

  二人の母国イギリスでは、すでにドル箱と言われているカードだそうだ。

  そしてその名に違わぬゲームやアクション映画みたいな試合だったのだが――

  結末は会場の誰もが「え?」と思って沈黙するような、あまりにあっさりした丸め込みでスカルの勝利(王座奪取)。

  しかしその後、KUSHIDAがリングに上がってきたときのブーイングは、可哀想なほどだった。

  これはやっぱり、「またKUSHIDAかよ」という観客の“飽き”としか言いようがあるまい。

  あれだけ今まで熱戦を見せてきても、“飽き”からは逃れられないのだ。なんと恐ろしいことではないか。


  また高橋ヒロムは、今回こそはノックアウトされまいとヘルメットと手袋を着けてようやくマイクアピールすることができた。

  その結果、次の王座戦はスカル、オスプレイ、ヒロム、KUSHIDAの4way(四つ巴)戦となった。

  個人的には、4wayとか3wayとかいうのは、王座戦と王座の価値をすぐ下げてしまいかねない代物である。

 (やっぱりシングルと2チームタッグが一番面白い――

  テレビを見ていて4way試合になると、トイレに行ったり何か用事をしに行ったりする人というのは、結構多そうである。)


(4) IWGP・USヘビー級王座戦(ケニー・オメガ vs バレッタ)

  ヘビー級に転向したばかりのバレッタが王者ケニーに挑み、こう言っては何だが観客全員の予想どおり負けた。

  そしてバレッタには申し訳ないが、試合自体よりはるかに衝撃的なことが試合後に起きる。

  大型ビジョンの映像ではあるが、何と次の(1.4東京ドームでの)ケニーへの挑戦者は、あの現役WWEスーパースターたるクリス・ジェリコだったのである。

  いや確かにクリス・ジェリコはもう46歳で、WWEの主要ストーリーラインの中にいるとはいいがたい。
  
  ジョン・シナやローマン・レインズ、ブレイ・ワイアット、ストローマンなんかが出てくるのとは少しワケが違う。

  だがそれでも、現役のWWE所属選手(スーパースター)であることには変わりない。

  これはちょっと大事件である。

  いったい新日本とWWEの間に、何があった/あるのだろうか。


  ジェリコがWWE所属のままで新日本のリングに上がるのなら――

 (もっとも、来年1月4日時点では実はWWEを退団する予定だとかいうこともあり得るが)

  もしかして現WWEユニバーサル王者ブロック・レスナーと棚橋弘至の、有名な因縁の対決だってあり得るのではないか。


  何にしても、ジェリコの新日本参戦は今大会最大の衝撃である。

  私はプロレス界の情報通などでは全然ないので、他のプロレスファンと同じくこの報に驚き、不思議がるしかない。

  今後の情報を待ちたい。


(5) IWGPインターコンチネンタル王座戦(棚橋弘至 vs 飯伏幸太)

  棚橋が、飯伏のカミゴェもフェニックススプラッシュも大技は全部完封して勝利、王座防衛。

  この試合、戦前の棚橋から飯伏への口撃ないし叱咤が秀逸であった。

  「飯伏より年下のオカダ・カズチカは王者として君臨してる、

   同い年(35歳)の内藤哲也は一大ムーブメントを起こしてる。
 
   じゃあ飯伏は何してる? もっとできるんじゃないのか?」

  というのは、まるで内藤哲也が乗り移ったかのような“正論”だと思う。


  もちろん飯伏がオカダや内藤に匹敵するものを持っていなければ成り立たない叱咤だが、さすが棚橋弘至、プロレス界の顔らしい(相手を口汚く腐すことのない)口撃ぶりである。

  そしてまたまた試合後、「次の挑戦者」が姿を現す。

  これまでの大会で何度も大型ビジョンで流されていた不気味な(連続殺人鬼が住むような部屋で、飛び出しナイフを見せつけている)映像の主は――

  昨年辺りまで新日本でヤングライオンとして戦っていた、ジェイ・ホワイトであった。


  ただ、それがわかったときの観客の反応は芳しいものではなかった。

  そもそもジェイ・ホワイトって誰?と思った人も大勢いたろう。

  しかもホワイト、体つきこそ確かに大きくなっていたものの……

  その顔は以前と全然変わらないヤングボーイ、若々しい好青年のままだったのだ。

 (あんな不気味映像で前フリするのだから、少しはそれにふさわしいメイクでもすればいいのにと思ってしまった。)



  そしてリングに上がって棚橋と対したとき、客席からはかなり大きい「帰れ」コールが起こった。

  KUSHIDAに続く、今大会の可哀想な人第2号である。


  しかし我々は、オカダ・カズチカが帰国して棚橋弘至を破るレインメーカー・ショックが起きる前、オカダに対する観客の反応もこんなだったことを知っている。

  だからジェイ・ホワイトも、(クリス・ジェリコの登場と同日に登場したのはどうにも不運だったと思うが)驚くばかりの強さを発揮して棚橋を葬ることはあり得るだろう。

 (もしかしてそういう役は、棚橋にしか務まらないと思われているのかもしれない……)



 何やら今大会は1.4東京ドームへの前フリ大会だったような気もするが、しかしそれはそれでいいと思う。

 特に新日本とWWEが本当はいかなる関係にあるのかは、プロレス界にとって嫌でも気になることである。

このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://tairanaritoshi.blog.fc2.com/tb.php/400-808105c5

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

FC2ランキング

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

FC2アクセスカウンター

日本ブログ村・人気ブログランキング アクセスランキング

ツイッターウィジェット

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR