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アントニオ猪木、訪朝から帰国&10.21生前葬を表明

 参議院議員のアントニオ猪木(74歳)が、32回目の北朝鮮訪問から帰国した。

 そして2000年前後のプロレスファンにとってはお馴染みのものであった、「羽田空港でのインタビュー」を開催した。

(それにしても32回である。朝鮮総連とかの関係者は別として、日本で一番北朝鮮へ行っている人ではないか。

 まさに北朝鮮渡航のプロである。)



 彼が北朝鮮で会った朝鮮労働党の副委員長リ・スヨンとの会談内容はどうでもよくて――

(イ・スヨンは「アメリカや国際社会が我々に圧力をかけ続ける限り、我々はさらに核開発を続けます」と語ったというが、そりゃそう語るだろう。)

 
 プロレスファンにとってそんなことよりはるかに重要なのは、猪木が10月21日に両国国技館で自身の「生前葬」を行う、と発表したことだ。

(⇒ デイリースポーツ2017年9月11日記事:猪木氏 まさかの発言「俺も元気がなくなってきてる」 10・21生前葬開催へ)


 なお、イ・スヨンにも「そこに是非きてくださいよ」と話題を振ったものの、「生前葬の文化が北朝鮮にはなく、あまり理解してもらえなかった」らしい。

 これはクスッと笑うところだろうが、それはそんなこと言われても「そうすか」としか答えようがなかろう。


 きっと猪木は北朝鮮でも、「しばしばヘンな話を振る人」「何て答えればいいかわからないことを言ってくる人」と、若干警戒されてはいるのだろう……


 それはともかく猪木は、「俺もだいぶ元気がなくなってきた」「体も弱って、息切れもきつくなってきた」と気弱な言葉を発している。

 猪木がマスコミに囲まれて空港から歩いて出るシーンも映像で見たが、あれは確かに老人の覚束ない足取りだった。

 もちろん猪木はもう、74歳――

 大日本プロレスのグレート小鹿が75歳で今なお現役レスラー(流血戦すらやっている)であることを思えば「まだまだ」とも思えるが、普通は老衰して当然の年頃である。


 しかし「猪木が生前葬を行う」と聞いたとき、反射的に思い出したのは……

 原田久仁信の漫画単行本『プロレス地獄変』(宝島社)所収の「ゴマシオ百年の孤独」、“故・内外タイムス新聞葬”の一節であった。


20170911ゴマシオ百年の孤独



 老舗夕刊紙・内外タイムスは経営不振に陥り、創刊60周年に当たる2009年の9月2日付けで「リアルスポーツ」に紙名変更した。

 その格闘技部門責任編集者長となったのが、あの“ゴマシオ”こと永島勝司氏である。

 紙名変更前の6月1日、“前代未聞”の“故・内外タイムス新聞葬”が開かれた。

 それにはもちろんアントニオ猪木や、田代まさしらが参加していた。

 あの漫画を読んだ人なら誰でも思うに違いないが――

 ひょっとして猪木は、この新聞葬にインスピレーションを得て(憶えていて)自分の生前葬をやろうと決めたのかもしれない。



 そしてもう一つ、“猪木本”を読んできた人で誰もが思うだろうことは――

 やはり猪木は、生きているうちに「盛大な自分の葬儀」を見たい。

 大勢にのぼるだろう参列者を見て、どんなに自分が主役であるか目立っているかを何度でも確認したい。

 そういう気持ちで動いているんだろうなあ、ということである。

(これが必ずしも悪口でないということは、いささかでも猪木を知っているプロレスファンでなければ到底理解できないだろう。)



 この生前葬、おそらくは前田日明も行くのだろう。(高田延彦は、たぶん行かない。)

 前田も内心では「猪木さんにも困ったもん、でもああいう人」と思いながら参列するのが、ほとんど目に見えるようである。



 果たしてこの生前葬がどのように/どれほどに報道されるものなのか……

 サムライTVは「バトルメン」の中で放送するに違いないが、しかし地上波テレビや新聞紙上でチラリとでも流されることは、あまり期待できない気がする――

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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