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アイスリボン未成年女子レスラー逮捕の波紋と今後

 7月24日、女子プロレスの有力団体アイスリボンは緊急会見を開き、自団体所属の未成年レスラー19歳が所属外女子レスラー25歳を傷害して逮捕されたと発表した。

(⇒ 東スポweb7月24日記事:女子プロレス「アイスリボン」所属未成年レスラー逮捕 友人レスラーと深夜にケンカ)

(⇒ 東スポweb7月25日記事:未成年女子プロレスラー逮捕 上り調子の業界への悪影響は…)


 ネット上の特定情報によると、逮捕された19歳女子レスラーとは「つくし」のことであり、25歳の25歳女子レスラーとは「花月(かげつ)」のことであるという。

 加害者にしても被害者にしても、プロレスファンには実に意外な組み合わせではないだろうか?

 花月がつくしと仲のいい友人で長年の相談相手だったというのも、私は寡聞にして初めて知った。

 大方のプロレスファンの見立てでは、もしこの二人がリング上で対戦すれば、花月が勝つ方に票を入れるだろう。

(実力も、「格」という点から見ても……)


 つくしは、カワイイ系に分類されるレスラーである。

 しかし一面、気の強さでも知られている。

 もちろんレスラーになるような女子は、普通の女子よりずっと気が強い(面がある)のは当たり前と言えば当たり前だが――

 とはいえ深夜に同じ女子レスラーとケンカして警官に逮捕されるまでとは、ファンも思っていなかったろう。


 一方の花月と言えば、つい最近「プロレス活動無期限休養」を発表したかと思えば1ヶ月ほどで超スピード復帰、腹筋の割れた肉体改造を施し、女子プロレス界最大勢力のスターダムにおいてユニット「大江戸隊」のリーダーとして活躍している。

 女子プロレス界の「男っぽい女子」の代表格の一人であり、まさに今、上り調子の真っ只中という印象だ。

 その二人が――あのつくしが、あの花月にそこまでやるとは、実に意外……

 だがこれをもって「花月はリアルファイトに弱い」とするのは早計だろう。

 ケンカと言ってもいきなり背後から頭を殴りつけるという始まり方もあるのだし、花月の方も「大人の対応」をしたという可能性もあるのだから――


 なお、レスラー同士のケンカと言えば、これが男子なら武勇伝や“語り継がれる伝説”になることが多い。

 最も名高いレスラー間のケンカと言えば、UWFが新日本プロレスに出戻っていた頃の、前田日明らUWF勢と武藤敬司ら新日本勢の「旅館一軒を壊した」というあのケンカである。


(UWFと新日本の懇親宴会の席で起こった。)

 しかしこれが女子レスラー間となると一転、「笑いながら語れる」ものとならないのは、男のケンカと女のケンカの違いだろうか?

 
 さて、つくしの今後について。

 アイスリボンの佐藤社長は「未成年のため、両親とも相談して決定したい」と言っている。

 はっきり言って両親としては、いい加減プロレス界から足を洗わせたいと思ってもおかしくはない。

 つまり引退することも大いにあり得るのだが――

 しかし重要なことに、そしてファンにはよく知られたことに、つくしは豊田真奈美を(プロレス上の)「母」と慕っている。

 全女ファンには印象深いあの黒のコスチュームと、ジャパニーズオーシャン・スープレックスまで伝授されている、豊田の正統後継者なのだ。


 その豊田真奈美が11月3日に引退興行を行うのだから、当然つくしはそれに参戦するはずだった。

(ひょっとしたら、まさに豊田の引退試合の相手になる予定だったかもしれない。)


 だから、引退などされちゃ(誰にとっても)困るのである。

 いま一番逮捕されちゃいけなかったのは、彼女だったはずなのである。

 しかし、起きてしまったことは仕方ない。

 これで彼女は逮捕歴のある、いわば凶状持ちのレスラーになった。

 これはあの、レスラーになる前に“何度も警察の世話になった”と言われる世志琥と同等以上の経歴とも取れる。

 これこそ短絡的でプロレス的だと言われるのも無理はないが――

 いっそのことヒール転向して、世志琥のライバルになってはどうだろうか?


 同じカワイイ系レスラーであるSareeeがそういう地位にあるのだから、別に無理ではないはずである。

 そしてついでに、リングネームも変更するのだ。

 余談ではあるが、いつまでも「つくし」や「ことり」じゃないだろう、というのは多くのファンが思っていることだろう。



 よく知られたように、プロレスファンは寛容である。

 これが一般人を傷害したというなら話は別だが、同じレスラー同士であれば、客の前に出てもそう風当たりは厳しくあるまい。

 それこそ花月と対戦し、“リング上で決着を付ける”こともあってよい。(むろん、花月が勝つ)

 それはそれで、客は拍手を送ってくれるのだ。


 プロレスのリングは、火にくべるのと同じくらい全てを浄化してくれるものである。

 ご両親はともかくとして、こういうことで引退するのは誰にとっても利がないことだ。

 根っからのチンピラでなければ逮捕されるというのはショックなことだが、そういう経験もリングの上に還元ないし吐き出してもらいたいものである。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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