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新日本6.11大阪城ホール短感

 新日本プロレス6月11日・大阪城ホール大会(DOMINION)は、第0・第1試合を除く7試合が全て王座戦という、ハイパーインフレみたいな大会であった。

 あんまりタイトルマッチが多いので何に手を着けていいのかわからなくなりそうだが――

 とはいえ正直、タッグタイトルにはみんな関心が薄いと思う。

 いつからか新日本のタッグタイトルというのは、シングルタイトルに比べはるかにどうでもいいものになってしまった。

(王者がコロコロ変わりすぎるのも一因だろう。)


 
 まずIWGPジュニアヘビー級王座戦は、KUSHIDAが“狂人”高橋ヒロムを破り王座奪回。

 試合後にBUSHIが毒霧を吹きつけ次期挑戦者となることを表明した。

 しかしこれ、もうちょっとヒロムに王者であってほしかったと惜しむ人が過半数だろう。 


 次にIWGPインターコンチネンタル王座戦だが、これは今大会で一番の注目マッチだったはずだ。

 悪ノリなほど執拗にベルトを投げつけ、足蹴にしてきた王者・内藤哲也に対し、「新日本のトップと言えばこの人」だった棚橋弘至が制裁に挑む……

 この対立構図が注目を高めるのに役立っていた。

(もう一つ言うと、もし棚橋が負けたら本当に落日のエースが決定的になってしまう、という“興味”も――)

 棚橋は右の上腕二頭筋を断裂し、右腕はすっぽりテープをぐるぐる巻きにしていた。

 試合は珍しくも棚橋のゴング前の奇襲で始まり、終始その右腕が焦点になった。

 そして最後は長時間に及ぶテキサスクローバーホールドで、棚橋が内藤からギブアップを奪い王座奪取。

 確かに、上腕二頭筋を断裂している者が王者に勝つというのは、説得力がないと言えばない。

 また内藤が勝てばインターコンチネンタルベルトは封印すると言っていたのだから、そりゃあ棚橋が勝つに決まってるだろうと意地悪く見ることもできる。 

 しかし、これで良かったと思う。

 内藤だってこれからずっとベルト破壊行為を続けることはできなかった(さすがにファンにも飽きられる)し、何より「じゃあ何で王座を防衛しようとし続けるのか」という理由付けができなくなるからである。



 さて、メインのIWGPヘビー級王座戦。

 早々と「伝説」視された今年1.4東京ドーム大会のオカダ・カズチカvsケニー・オメガの再戦だが、これが何と60分フルタイムドロー(でオカダが王座防衛)という結末であった。

 一般に「引き分け」というのは、ファンの不満を呼ぶものとされる。

 しかしブーイングは皆無で、それもバックステージに戻ってきたオカダの顔色の悪さ(目の下にクマができたような表情)を見れば納得である。


 そこにやってきて次期挑戦者表明したのがcody(コーディ。ダスティ・ローデスの息子)だが、あれを見た誰もが「身の程知らず」とブーイングを送りたくなったろう。

 初めて棚橋の王座に挑戦表明したときのオカダがまさにそういう立場だったのだが、時代はもうずいぶん前から変わっているのだ。

 新日本は7月にアメリカ本土(ロサンゼルス)大会を行い、IWGPヘビー級タイトルマッチも予定されている。

 それならば、地元のアメリカ人選手を挑戦者に据えるのは興業の基本である。

 もちろんオカダが防衛するに決まっている(と思われる)し、まさかアメリカのファンもcodyが王座奪取することなど望んではいないだろう。

 しかし、では、次の日本人挑戦者は誰にするのだろう――

 今のところ棚橋か内藤ぐらいしか思い浮かばないのだが、オカダの相手選びというのは新日本の最大の課題になった観がある。


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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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