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新日本4.9 SAKURA GENESIS短感 2017年のオカダvs猪木戦

 スカパー・テレ朝チャンネル2で、新日本プロレス4月9日・両国国技館大会(SAKURA GENESIS)を見た。

 そのうち3試合について、感想を短く書く。


【第7試合(NEVER無差別級選手権)】
○後藤洋央紀(王者)vs ×ザック・セイバーJr.(挑戦者)


 後藤が裏GTR⇒正調GTRでザックを下し、王座防衛。

 しかし試合内容はと言えば、まるでザックの関節技展覧会のようなものだった。

 乱入してきたエル・デスペラードや鈴木みのるを一人で排除したのは見せ場だったにしても、株を上げたのは誰が見ても明らかにザックの方である。


【第8試合(IWGPジュニアヘビー級選手権)】
○高橋ヒロム(王者)vs ×KUSHIDA(挑戦者)


 高橋ヒロムの入場時、KUSHIDAが鉄柱越えのトペ・コンヒーロを放って奇襲成功するが、ヒロムはエプロン断崖式のパワーボムに続き必殺技TIMEBOMBを二連発し、たった1分56秒でスリーカウント奪取で王座防衛。

 次の挑戦者として名乗りを上げたのは「タグチ・ジャパン」所属のリコシェだったが――

 KUSHIDAが少なくとも何ヶ月かは、あからさまにタイトル戦線からフェードアウトする予兆のような試合であった。


【第9試合(IWGPヘビー級選手権)】
○オカダ・カズチカ(王者)vs ×柴田勝頼(挑戦者)


 前半戦、柴田勝頼は「インディアン・デスロック」「コブラツイスト」「卍固め」を次々と繰り出す。

 これはどう見てもアントニオ猪木の技であり、柴田が意図的にそんな技を使っていたのは間違いない。


 柴田を紹介するナレーションでは、いつも「昭和の新日本プロレスの匂いを感じさせる男」とされている。

 今回のオカダとの一戦も、「今の新日本 vs 昔の(猪木時代の)新日本」のイデオロギー闘争として意味づけする人が多かったろう。

 どうも柴田勝頼は、(悪く言えば)今の新日本における唯一の「猪木時代の残党」のような位置づけである。

(そういうキャラクターである、とは言うまい。)

 となると今回のオカダvs柴田戦は、実はオカダvsアントニオ猪木だったのだろうか――

 それにオカダが勝ったというのは、ほとんど新日本という会社が「もう猪木イズムには戻りませんよ、今の路線で行くんですよ」と宣言したかのようにも取れる。

 もちろんプロレスの常として、たとえ選手や会社が全然意図していないにしても、ファンの多くはそんな風に「読む」ものである。

 ところで今大会は新日本のビッグマッチには珍しく、マイクによる締めがなかった。

 バッドラック・ファレが試合後に乱入し、オカダをグレネードとバッドラックフォールでKOしたからである。

 それはこんなことをするからには、次の挑戦者はファレになるのだろう。

 しかし思うに、ケニー・オメガがIWGPヘビー級を戴冠していないのに、(その下に位置するはずの)ファレがオカダを破って新王者になるというのもあまり説得力がない――

 そして、ファン受けもあまりしないと思われる。

 となるとオカダvsファレ戦というのは、たぶん30分前後の試合になってオカダがある程度苦戦するものの結局オカダが勝つのだろうという、「勝負論でなく内容重視」の試合になりそうである。

 しかしたとえ新日本のファンでなくとも、そういう流れをいつまでも続けていくことはできない(さすがに飽きられる)ことはわかっている。

 だとすると、オカダ防衛のこの流れを打ち切るのはどのタイミングなのか、誰がそれをするのか――

 それが棚橋弘至や内藤哲也だというのは、やや安易な気がするし……

 あの消息を絶ったボーン・ソルジャー(平澤光秀)が突如カムバックしてオカダを倒せば、それは確かにビッグサプライズとしか言いようがないが、さすがにそれはなさそうだ。

 「アントニオ猪木を間接的に倒したオカダ」の挑戦者を誰にするのか、どうやって仕立て上げるのかは、新日本にとって「嬉しい難題」と言うべきなのだろうか。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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