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プロレス総選挙2017短感 前田日明はどこへ行った?/ケニー・オメガの快挙

 3月12日(日)、テレビ朝日で『現役・OBレスラー200人&ファン1万人がガチで投票!プロレス総選挙』が放送された。

 しかしこれ、正確には3月13日(月)の放送である。

 本当は12日20時58分から放送開始だったのだが、その前番組のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本vsオランダ戦が延長11回にまでもつれ込んだため、0時13分からの放送開始となった。

 全く全国のプロレスファンは、最初はイライラして、次には寝たり風呂に入ったり本を読んだりし始めたのではないだろうか……

 それはともかく、【本当にすごい(と思う)プロレスラーNo.1】総選挙の結果は、次のとおりであった。


1位 アントニオ猪木      12,964ポイント

2位 ジャイアント馬場      6,562ポイント

3位 初代タイガーマスク     5,625ポイント

4位 オカダ・カズチカ      4,571ポイント

5位 力道山           4,264ポイント

6位 棚橋弘至          4,145ポイント

7位 ジャンボ鶴田        3,479ポイント

8位 獣神サンダー・ライガー   3,471ポイント

9位 三沢光晴          3,129ポイント

10位 スタン・ハンセン      2,635ポイント

11位 長州力           1,940ポイント

12位 武藤敬司          1,863ポイント

13位 小橋建太          1,653ポイント

14位 天龍源一郎         1,645ポイント

15位 ケニー・オメガ       1,426ポイント

16位 橋本真也          1,413ポイント

17位 蝶野正洋          1,363ポイント

18位 ハルク・ホーガン      1,266ポイント
 
19位 真壁刀義          1,151ポイント

20位 アンドレ・ザ・ジャイアント  773ポイント


 馬場と猪木が1位2位を取るというのは、みんな予想していたろう。

 さらに言えば、猪木が1位で馬場が2位という序列も、やはりみんな予想していたろう。

 しかも開票結果からすれば、猪木は馬場に2倍の差を付けたブッチギリである。

 「馬場と猪木はどっちが強いか」というプロレス界永遠のテーマ?には、21世紀初頭の今、決着が付いているようである。

 やはりというか何というか、「本当に凄いプロレスラーは誰か」と聞かれれば、より多くの人が馬場より猪木を選ぶのだ。



 そしてこの開票結果で、特に(書いてないのに)目立つのは――

 前田日明、高田延彦、桜庭和志といった旧UWF系のレスラーが、全くランクインしていないことである。


 このうち桜庭和志は、プロレスファンの意識の中でプロレスではなく格闘技側の人である、と認識されているのが原因だろう。

 高田は今もっともメディア出演の盛んな「元プロレスラー」ではあるが、やはり格闘技側の人である――

 活字メディアに出るときの彼の肩書きは「元プロレスラー」でなく「格闘家」であるし、『泣き虫』の刊行などでプロレス側どころかプロレスへの裏切り者とのイメージが定着もしているのかもしれない。

 しかし前田の場合、「UWF/リングスは遠くなりにけり」と思うだけでは済まされないような気がする。

 あれだけのムーブメントを作り、間違いなく日本プロレス史上「最強」の候補の一人であるはずの彼が、今となっては“本当に凄いプロレスラー”と思われる20人のうちにも入らないのである。


 確かに、おそらく、今の“プ女子”や新しいプロレスファンにとって、前田日明の名は「誰それ?」と思う程度のものなのだろう。

(「日明」を「あきら」と読むことも、普通はできない。)

 だが、そうだとすると、UWFもUWFインターもリングスも、いったい何だったのか……


 これを即物的に解釈すると、やっぱり「地上波テレビ放送に出ていたか否か」で明暗が分かれているのではないだろうか。

 UWFについての本を見ると、「テレビ放送が付いていなかったから、かえってビデオがバカ売れし会場への“密航”が盛んになった」と必ず書かれている。

 しかし長期的なこと――つまり人の記憶に残るという観点から見れば、地上波テレビの影響力はもちろん甚大である。

 リングスはWOWOWで放送されていた。開局当時のWOWOWにとって、リングスは最大のウリのコンテンツであった。

 しかしやはり衛星放送は衛星放送であり、大勢の人の記憶に残す素材としては地上波放送に全く及ばない。
 
 プロレス団体が存続する上で地上波テレビ放送は必須でない(というか、期待できない)としても――

 プロレスラーが記憶の中で生き残りたいなら、是が非でも地上波テレビ放送に出るべきだということがよくわかる。



 なお、ケニー・オメガがこのメンツの中にランクインしているのは、信じられないほどの快挙であると私は思う。

(なんせ、飯伏幸太がランク外なのだ。)

 WWEがケニーをほしがるのも無理はない。(――が、WWEでケニーのやっているような危険極まるプロレスを容認するのかには疑問もある。)

 まさかケニーが、この歴史的レスラーの中に名を連ねるとは……

 これが今回総選挙で、私にとって最もインパクトのあったことである。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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