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官邸ドローン事件と個人テロリズムの時代 その1

20150427落下したドローン(裏返しの状態)
落下したドローン(裏返しの状態)


20150427官邸ドローン事件
ドローンの見つかった首相官邸屋上(4月22日)


 首相官邸の屋上にドローン(セシウム汚染砂を搭載)が落下した事件、容疑者が自ら出頭して逮捕された。

 容疑者は山本泰雄(40歳)。「官邸サンタ」を名乗り、「ゲリラブログ参」というブログもやっていた。

 写真を見ると、なかなか精悍な顔立ちであり知能も低くないようである。(私はけっこう顔で人を判断する方だ)

20150427山本泰雄容疑者(40)
山本泰雄容疑者(40歳)


 元自衛官の彼は「老人駆除法」が施行された日本を描く漫画も手がけ(しかもそれが絵が上手い)、狩猟免許を取って猟銃も持つなど多芸多才な人間のようだ。
 ただしやはり、仕留めたイノシシを自宅前(むろん住宅地の中)で解体するなど、奇行と言えば奇行をしていた面もある。

 さて、彼は4月9日の午前3時30分頃、官邸にほど近い駐車場からドローンを飛ばした。
 官邸の中庭に着陸させるはずだったが、途中で操縦不能になり屋上に落下した。
 そして発見されたのは、それから13日も経った22日のことだった。

 まず思ったのは、多くのビルや会社でしているように、屋上が喫煙場所になっていれば当日のうちに見つかっていたろうということである。
 しかし、それはできないことだろう。
 周りのビルから見下ろせば、官邸屋上で職員がタバコをプカプカやっている。そうすればすぐにクレームが入る。
 クレームを受けないためには屋上を喫煙場所にすることはできない。

 そして次に思ったのは、爆弾でなくセシウム入りの砂を載せていたのはまだしも良心的だということ、そしてこういう事件もいつかは起こるべきものだった、ということである。
 (容疑者は福島県の立ち入り禁止区域にわざわざ入って砂を採取した。これもなかなかの行動力である。)


 私の子ども時代(1980年代・90年代)にドローンという機械と言葉はなかった。あったかもしれないが知られてはいなかった。
 だが、ラジコンヘリはもちろんあった。
 私と同年代の男性なら、たぶん空想したことがあるはずである。
 ラジコンヘリに遠隔操作のエアガンを搭載すれば面白いことになるだろう――
 そして、もし本物の銃や爆弾を積んだなら、無人戦闘ヘリか誘導爆弾として実戦に使えるのではないかと。


 むろん、こういうのは男の発想である。ドローンをホビー目的に買うのもほぼ全員が男だろう。
 女はこういうこと/ものに興味を持たない。そんなの買ってどうすんの、バカじゃないのと思う。
 理解ある妻または彼女でも、内心では「またそんな役にも立たないガラクタなんか買っちゃって」と思っている。

 そして男の方は男の方で、女がたかがバッグに何万円も何十万円も支払うのを「バカよのう」と嘲笑する。
 そんな値の張る服を着たからって顔が良くなるわけじゃないだろう、おまえ本体より服飾品の方が値段が高いんじゃないか、と皮肉の一つも言いたくなる。


 これは、男女間の深い断裂の一例である。
 それはともかく、何らかの機械を使う犯罪というのは、ほとんど男の専売特許と言ってよい。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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