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RIZIN2016.12.29短感 その1

 スカパーPPVで、RIZIN12月29日大会のノーカット版を視聴した。

 例によって短く感想を書いていく。


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第1試合 ○北岡悟 vs ×ダロン・クルックシャンク

 “トラウマになる入場”の男・北岡悟が、大流血しながらチョークで勝利を飾った。

 最初からずっと(自分の得意な寝技に行かず)スタンドで打ち合いを挑み続けていた北岡。

 「ああ、これはずっと打ち合いを続けるつもりだ」と相手に思わせて(慣れさせて)タックルの機を窺うというのは、誰でも推理できたことだと思うが、しかし実行するのは誰にでもできることではない。

 クルックシャンクも気づいてはいたはずだが、やはり慣れてしまうのだろう。


 まさに激勝という言葉がふさわしく、興行の成功を予感させる試合であった。


第2試合 ○ワジム・ネムコフ vs ×アリソン・ヴィセンテ

 ヴィセンテが、入場時点からモロに緊張した表情であることに嫌でも気づく。

 そして結果もネムコフがヴィセンテを寝かせ、パウンドを降らせ完勝した。

 ヴィセンテ、本当に緊張して体が動かなかったのだろうか?


第3試合 ×浅倉カンナ vs ○アリーシャ・ガルシア

 あのジョシュ・バーネットがアリーシャのセコンド(コーチ)である。

 現役女子高生(19歳)である浅倉カンナは制服姿で入場し、花道に入る前にそれを脱ぐ。

 この所作は長島“自演乙”雄一郎を思わせずにいない。

 カンナがコーナーに押し込まれ両者がもつれるシーンが連続したが、これがもし男子の試合であれば「塩試合」との感想を抱き、ブーイングも出たかもしれない。

 しかし若い女子だとそうならないのは、我々の心にはっきり残る性差別意識のせいだろうか?


 判定でアリーシャの勝利。


第4試合 ×マリオ・シスムンド vs ○矢地祐介

 シスムンドはフィリピン出身。同国人で超有名人のボクサー、マニー・パッキャオのそっくりさん。

 煽りVはおろか実況にも「その実力は本物なのか、似てるだけなのか」と言われる有様である。

 しかし、フィリピンにはあんな男性がゴロゴロいる――というか、あの風貌が典型的フィリピン男性だと感じるのは、私の偏見だろうか?

 矢地の猛攻でシスムンドはあっという間に敗戦。


第5試合 ○和田竜光 vs ×カイ・カラフランス

 カラフランスは計量オーバーだったそうである。(どうも外国人にはこういうことが多い。)

 しかし試合内容はRIZINフライ級(「FLYZIN」と名付けられている)にふさわしい、ハイスピードな攻防のある良試合だった。

 それも後半は密着戦に移行し、和田が判定で勝利。


第6試合 ○元谷友貴 vs ×アラン・ナシメント

 第1ラウンド前半ははっきりとナシメント優勢で、元谷の敗色濃厚に見えた。
 
 しかし第1ラウンド後半から第2ラウンドにかけてチョークに次ぐチョークにより元谷が圧倒し勝利。

 とはいえ、ナシメントはよく耐えたものだと思う。


第7試合 ○宮田和幸 vs ×アンディ・サワー

 立ち技シュートボクシングの雄であり、高い知名度も誇るサワー。

 しかし負けっぷりはかなり無残なものであった。

 実況解説では「寝技対策ができてなさ過ぎる」と評される始末で、ほとんど何もできずに腕十字でタップ。

 ただ、プロレスラーがMMAで負ければ「プロレスはやっぱり弱い」と言われてしまうのに、サワーがこんな風に負けても(シュートボクシングが弱いとは言われず)個人の力量・適性の問題にされてしまうのは、いささかおかしな話である。


第8試合 ○那須川天心 vs ×ニキータ・サプン

 キックボクシング界の神童で最高傑作と呼ばれる、弱冠18歳の天心。 

 対するサプンは、ヨーロッパのテコンドー王者で24歳。(ヨーロッパのテコンドー人口は実際何人なのか知識がないが…)

 天心はアームバーで負けかけたが、結果は相手を仰向けにしてパウンドで勝利。

 なるほど確かに、神童と呼ばれてもおかしくない試合内容を見せたと思う。

 しかしビックリなのは、勝利者インタビューで「大晦日にもう一試合させてください!」と高田延彦・統括本部長にマイクアピールしたことである。

 普段プロレスを見ている人なら「いや、これ、初めからこうすることになってたんじゃないの」と思うところだが――

 しかしもしこれが天心の独断であるなら、たいした糞度胸(というより、天真爛漫な度胸)である。


 大人になったファイターならば、こんなアピールはやりたくてもやれないだろう。「そんなことしたら主催者に迷惑」だという配慮が働くに違いなかろう。

 高田延彦は、アームバーによるダメージがないかメディカルチェックの結果が出た上で決める、と返答。

 大会終了後のセレモニーで、メディカルチェックに問題がなかったため大晦日に天心が再びMMAルールで試合することが発表された。

(しかし、このことについて大声で「高田ふざけんな」「(天心の試合を)見たくない!」と何度も叫んでいた男性観客が一人いた。

 その人が「アンチ天心」でないとすれば、おそらくこういう展開に「プロレスの臭い」を嗅ぎ取った純粋格闘技ファンだろうか……)

 なお、客席で観戦する飯伏幸太の姿が映し出されたのもこの試合である。しかし、それが飯伏幸太であるという言及もなされず、ただ映されただけであった。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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