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高橋奈七永、ラウェイ戦に激勝! 神取忍に続くRIZIN出場はあるか?

 いやぁ、まさに怖れ入谷の鬼子母神。

 シードリングの代表取締役であり日本女子プロレス界トップの一人、そして全日本女子プロレスの赤いベルト最後の王者である高橋奈七永が――

 「世界で最も危険な格闘技」とも呼ばれるミャンマーのラウェイ大会に出場し、その女子61-64kg級王者シュエシンミンをKO勝ちでマットに沈めた。


(自分用の備忘録代わりに書いておくと、大会名は『第3回AIR KBZゴールデンフラッグ・ラウェイファイト』。

 12月11日にミャンマーの首都ヤンゴンのテンピュースタジアムで行われ、主催者はMMG(ミャンマー・メディアグループ)。

 奈七永は「MOMOKO」というリングネームで出場した。)


 日本のプロレスのリングでなく、れっきとしたアウェイである異国の地で、未知の危険な格闘技に初参戦して王者に勝ってしまう――

 なるほど奈七永にとってミャンマーは未踏の地ではない。

 今年2月に現地での水害救済チャリティプロレス大会に参加し、やはりMOMOKOというリングネームでsareeと対戦している。

 しかし今回のラウェイ挑戦を知っていたプロレスファンは、危なっかしい気分でいたのではないかと思う。

 もう今のプロレスファンは、プロレスラーが他の格闘技に参戦すると聞けば危なっかしい気分にならずにいられないのだ。



 だが、格闘技情報サイト・イーファイトの記事によると――

 奈七永は3ラウンド目で相手へ向かって猛進し、右フックを何度も炸裂させてついに大の字にさせたという。

 しかも1ラウンド目では、不発ではあったがバックドロップを試みたというのだから、あっぱれなプロレスラー精神ではないか。

(だが、これはやっぱりプロレス的な問題を内包している。すなわち、プロレス技に対する防御など知らないはずのプロレス素人にさえ、バックドロップを決めることはできないのだ。 ではそれがポンポン決まっているプロレスの試合は何なのか、という話になってしまう。)


 はっきり言って、これは快挙である。

 そしてこのブログで何度か書いてきたことだが、総合格闘技その他の格闘技に出場して勝てるプロレスラーとは、やはり男子ではなく女子なのである。


 ま、多少冷めた言い方をすれば、ラウェイが「地球上で最も過激で、最も強い」格闘技だというのは、ちとフカし過ぎということになるのかもしれない。

 また、仮にラウェイが地上最凶悪・最強の格闘技だとしても、やはりそのレベルは男子より女子の方がはるかに低いということになるのだろう。

(何と言っても、現役チャンピオンがラウェイ素人にKO負けしているのだから……)


 しかしこの勝利、なぜか重要視されないだろうことは経験上わかっている。

 少し前に女子プロレスラー・朱里がプロレスとキックボクシングの両方で王者になっていたことがあるが、こんな明らかな快挙がどういうわけかプロレス界ではほとんど言及されなかった例があるからだ。

(朱里自身もインタビューで、「ビックリするほど注目されなかった」と言っていた。)


 今回の試合映像も、たぶん日本のメディアで流されることは期待できない。

(サムライTVの月曜バトルメンでも、全く言及はなかった。水曜バトルメンで触れられるかもしれないが。)


 つまり女子プロレスラーが名を挙げる手段として、他の格闘技に出ることは――しかも勝利したり王者になってさえ、あまり効果的な手段とは言えないのだ。

 だがそれでも、今回の奈七永の勝利には価値がある。

 なぜならガチ格闘技に勝ったという実績・認知ができたからであり、それはすなわち今の日本においては、RIZINからオファーが来る可能性に繋がるからである。


 高橋奈七永がRIZINに出るというのは、プロレスファンにとっても一笑に付すべき想定かもしれない。

 高橋奈七永という名前に世間を振り向かせる知名度があるかと問われれば、それは「ない」と答えるしかない。

 しかしこの年末、神取忍がRIZINに出てギャビ・ガルシアと戦うなどということが現実になった以上――

 次に出場するのが高橋奈七永や世志琥だとしても、何を驚くことがあろう。(……というのは、言い過ぎだろうか?)


 高橋奈七永があわよくばRIZIN出場を狙っているとはもちろん断言できないが、一つだけ断言めいたことが言えるとすれば――

 それは、あの因縁の相手であるASUKA(華名)に対し、ずっと対抗心を燃やし続けているだろうということである。

 奈七永と華名の対立・反発は、アングルではなくマジなものだとされている。

 奈七永(当時は奈苗)がバックステージで華名をひっぱたき髪を引っ張って怒りの説教をする映像は、ユーチューブで簡単に見ることができる。

 しかし華名はWWEに渡り、今のところ完全な勝ち組・成功者となってしまった。

 これについて奈七永が達観した気分でいるとか「人は人、自分は自分」と割り切った気持ちでいるとか、とても信じられる話ではない。

(そんなことはブッダにとっても難行だろう。)



 むろん、奈七永にWWEからオファーが来る確率はほとんどない。

 となるとASUKAを上回るには、本当にRIZINに(つまり日本の地上波テレビに)出て勝つくらいしか手がないのではないか?

 プロレスの敵(かたき)をRIZINで討つ――

 それはあまりに小説的なストーリー
であるかもしれないが、もし万が一奈七永がそんな気持ちでいるとすれば、プロレスファンにとっては実に興味深いことになりそうだ。

 女子選手の調達にプロレスラーを求めている(求めざるを得ない)RIZINならば、奈七永の参戦ということも充分考えられそうだが……

 女子プロレス界で小規模団体を率いているという点で、神取と奈七永には共通点がある。

 神取が出るなら奈七永も、と考えるのは考えすぎなのか妄想なのか願望なのか、私にもよくわからないところである。

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[C81] というより

というより、高橋奈七永がなぜ、プロレスで神取忍とシングルをやらない。もしくは、やらせてほしいといわないのか不思議である。里村のシングルの申し出も結局返事していない。まして、井上京子、アジャ組を浜田文子と組んだ試合も、アジャ組にぼこすこにされたまま、リベンジもしない。RIGINに出る気持ちがあるなら、神取忍にけんか売ってみろと言いたい。そんあ度胸は今の高橋奈七永にはない。
  • 2017-01-27 21:35
  • サンダーデスドライバー
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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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